出版社内容情報
著者は、佐波正一・佐波 薫・中村妙子の三人のきょうだい。
〈同じ家庭でともに育った子どもたちのあいだには、よかれ、あしかれ、一生のあいだ、魂のうちにみなぎって消えない深い情感が流れている〉(あとがきの引用より)
キリスト者、植村正久を祖父に、その娘を母に、大森教会の牧師、佐波亘を父に生まれた三人の子どもたち。これは、その子どもたちによって、大正・昭和という時代を背景に描かれた、ある家族の肖像である。
少年の頃、電気の不思議に魅せられ、エンジニアへの道を歩み、東芝の社長となった長男。自由学園の教育を受け、若き日は闘病の日を過ごし、老年の問題と向き合う編集者となった長女。津田英学塾でよき英語教師にめぐまれ、戦中は情報局、戦後は駐留軍の民間情報教育部で働き、翻訳家に育っていった次女。きょうだい三人三様、時代の刻印を帯びつつ、それぞれ別の道を歩んだ。しかし、苗木としては確かに同じ土壌に育ったはずだ。家族愛、信仰、教育――祖父母、父母から受けたものを、子どもたちが思い起こしつつ書いた三つの物語、それが一筋の物語を、あざやかに織りなす。
佐波正一(さば・しょういち)
1919年生。東京大学卒。元・(株)東芝社長、経団連副会長。
佐波 薫(さば・かおる)
1917年生。自由学園卒。元・婦人之友社《明日の友》編輯長。
中村妙子(なかむら・たえこ)
1923年生。東京大学卒。翻訳家。『大地の子エイラ』など児童書ほか、多くの本の翻訳を手がけている。
内容説明
東芝社長、婦人之友社の編集者、翻訳家、三人きょうだい歩んだ道はそれぞれ異なるが、同じ土壌に育ったはずだ。愛、信仰、教育―一時代を生きた家族の肖像。
目次
佐波正一(「佐波」姓と佐波銀次郎;祖父佐波一郎と父亘;幼い頃の思い出 ほか)
佐波薫(新井宿の家;佐波家とキリスト教;六人が三人に ほか)
中村妙子(島崎藤村と讃美歌;『植村正久と其の時代』;父母のこと ほか)
著者等紹介
佐波正一[サバショウイチ]
1919年生。東京大学卒。元・(株)東芝社長
佐波薫[サバカオル]
1917年生。自由学園卒。元・婦人之友社『明日之友』編輯長
中村妙子[ナカムラタエコ]
1923年生。東京大学卒。翻訳家
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