出版社内容情報
いま最も注視される作家・思想家による待望のクレオール宣言集。今後の世界への問題提起の書。
内容説明
私の命題は、今日、全世界が列島化しクレオール化しているということだ。いま最も注視される作家・思想家が我々におくる“クレオール宣言”。今後の世界への問題提起の書。
目次
マチュー・ベリューズの“全‐世界論”
波浪と怒濤
他者の時間
書く
我々にあったもの、我々にあるもの
句読点
マチュー・ベリューズの論といわれる本論に対する反論と回答
節度と超節度
情報
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハチアカデミー
15
過去との、歴史との関係性を想起するために、世界の叫びを聴け! 本書は評論というより、アフォリズム、詩の様な言語によって構築される世界の見取り図である。グリッサンが提示する「全―世界」は、「グローバリズム」=大文字の歴史と大きなシステムが支配圏を広げるものではなく、言語・文化が混ざり合い(クレオール化)、共有し関係性を築くことで形成される「共通場」である。いまある社会・文化の中には、過去の「痕跡」が刻まれている。言語や文学に、音楽に、食べ物にさえ痕跡は残される。その関係性の錯綜体として、世界は「ある」。2015/09/02
pddk
0
全部は理解できません。。。2008/12/19