自己と他者

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  • サイズ B6判/ページ数 231,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622023470
  • NDC分類 493.7

出版社内容情報

いくつかの症例およびジュネ、ドストエフスキーの作品の中からぎりぎりの人間関係を照明する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

K

10
イギリスの精神科医レインによる対人関係論。終止頭に入って来にくい文章で色々しんどかった。ただし、分析の前提において、他者を「超越される超越」(サルトル)という意味で規定している点においては私は、賛同している。精神病理学者サリヴァンと哲学者サルトルの潮流を汲んでいるそうであるが、(サリヴァンは知らぬが、)サルトルの他者論を受け、経験的な次元での対人関係論を展開している様に思われた。推論によって考えられた他者と実際に主観性を主張してくる他者との乖離が激しければ何を信じていいのかわからくなりそうな気はする。2023/07/02

りょく

2
精神疾患患者の空想とは、人間関係(環境)におけるダブルバインドを、患者がどうにかすべて両立させようとした結果生じるものであると理解した。ダブルバインドとは、患者に投げかけられる言葉の、あるいは発話者の言葉・表情・仕草・声色などにおける多義性を指す。また、矛盾する2つの命令(属性付与)を指す。 幼少期の親子関係は通常補完的な関係を取る。この中で承認不承認によって絶えず自己の存在感覚を揺すぶられた者が、その後も自分の存在に自身の持てないまま大人になっていくようにみえる。(コメントへ)2023/01/08

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