内容説明
現存在分析論の立場から「西欧の心理療法」を探究してきた精神医学者が、インドを訪れ、「東洋の英知」を語る。インドの哲学、インド人の生活に触れながら、心理療法の限界への答えを思考した、洞察の深い精神医学書。
目次
第1章 西欧心理学の未解決の根本問題
第2章 インド紀行の必要
第3章 最初のインドの奇跡
第4章 医師としての体験
第5章 西欧人の心理的偏見
第6章 インドの英知を求めて
第7章 インドの第二の奇跡
第8章 インドネシアおよびセイロンへの寄り道
第9章 第三のインドの奇跡
第10章 南インドでの最後の滞在
第11章 東洋の英知と西欧の心理療法
著者等紹介
ボス,メダルト[ボス,メダルト][Boss,Medard]
1903年スイスに生まれる。チューリッヒ大学卒業後、パリおよびウィーンの大学に学び、ロンドン、ベルリンでも研究を行なっている。心理療法ではフロイト、ユングから直接強い影響をうけた。1930年頃からチューリッヒのブロイラーのもとで研究し、1939年同大学講師、心理療法訓練部長を経て1952年より教授となる。その後、現存在分析研究所を設立し後進の指導にあたっていた。1990年歿
霜山徳爾[シモヤマトクジ]
1919年東京に生れる。1942年東京大学文学部心理学科卒業。宗教哲学・心理学専攻。現在、上智大学名誉教授
大野美都子[オオノミツコ]
1942年東京に生れる。1972年上智大学文学部大学院博士課程修了。臨床心理学専攻。現在、清泉女子大学学生相談室カウンセラー、東京サイコセラピーアカデミー所長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。