内容説明
ドイツの精神医学者、実存主義哲学者の精神医学論文集。『精神病理学総論』へと結実する思考過程を追う。本書は「懐郷と犯罪」「嫉妬妄想」「知能検査の方法と痴呆の概念」の三論文。
目次
懐郷と犯罪(懐郷文献の歴史;フランスの懐郷文献;司法的解釈の発展 ほか)
嫉妬妄想―『人格の発展』か『病的過程』かの問題への寄与(長い病歴を発表する意図;現在の嫉妬妄想学説に関する展望)
知能検査の方法と痴呆の概念―批判的報告(精神医学における方法の二系列;素材の組み立て)
著者等紹介
ヤスパース,カール[ヤスパース,カール][Jaspers,Karl]
1883‐1969。1883年2月23日、ドイツのオルデンブルクに生れる。ギムナジウム卒業後、3学期間法学の勉強をしたが、自然科学に転向しベルリン、ゲッチンゲン、ハイデルベルクなどで医学を修める。1908‐1915年、ニッスル教授の主宰するハイデルベルク大学精神科に勤務、1913年に心理学の大学教授資格を得る。精神病理学から哲学に転じ、1921年にはハイデルベルク大学の哲学主任教授となる。だがナチの拾頭と共に1937年教職を追われることになった。しかし1945年には再び教授の資格を得、1948‐1961年バーゼル大学教授
藤森英之[フジモリヒデユキ]
1934年に生れる。1960年信州大学医学部医学科卒業。1963‐65年ドイツ学術交流会(DAAD)奨学生。元都立松沢病院副院長
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