出版社内容情報
資本主義が全世界に拡大していく躍動の19世紀を新鮮な視角で捉える。鉄道、運河、海底電線…。
目次
第1部 革命序曲(「諸民族の春」)
第2部 発展(大好況;一体となった世界;紛争と戦争;諸国民の形成;民主主義の諸勢力;敗北者たち;勝利者たち;変わりゆく社会)
著者等紹介
ホブズボーム,E.J.[ホブズボーム,E.J.][Hobsbawm,E.J.]
1917年アレクサンドリアに生れる。1932年ベルリンに移住。1933年イギリスに移住。1936年イギリス共産党に入党。1939年ケンブリッジ大学で学位を取得。1947年ロンドン大学バークベック・カレッジのレクチャラー、1959年リーダー、1970年教授(社会経済史)、1982年名誉教授
柳父国近[ヤギュウクニチカ]
1946年神奈川県に生れる。1976年一橋大学大学院博士課程修了。現在東北大学法学部教授
長野聡[ナガノサトシ]
1946年静岡県に生れる。1970年国際基督教大学教養学部社会科学科卒業。現在出版社に勤務
荒関めぐみ[アラセキメグミ]
1950年東京に生れる。1973年国際基督教大学教養学部人文科学科卒業
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感想・レビュー
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skunk_c
47
これも久々の再読。『市民革命と産業革命』の続編にあたり、1848年の「諸国民の春」から1875年までの「大不況」までを主に扱っている。本巻はその歴史的展開を著している。筋金入りのマルキストでありながら、本書が出された1970年代にまだ見られた日本の「教条主義的」な、経済決定論で結論ありきな歴史書とは一線を画す、極めて柔軟で配慮の行き届いた歴史書であり、何度読んでもこの時代理解に最良の1冊と思える。特に日本の幕末維新を描いた部分は、1人も固有名詞の出ない簡潔な内容ながら本質を見事に描ききっている。恐るべし。2019/10/30
R
0
産業革命や市民革命を経験し,人類(特にヨーロッパ系の人々)は経済的に爆発的な進出を遂げていく。世界はいやおうなくこのうねりに巻き込まれていく。経済や技術が発展し,生活水準が向上する一方で,安定していた生活を破壊され厳しい状況にさらされた人々もいる。とにかく僕らはこの時代のあとにいる。2019/02/27
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