イデーン〈2‐2〉純粋現象学と現象学的哲学のための諸構想(第2巻)構成についての現象学的諸研究

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  • サイズ A5判/ページ数 312,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622019190
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C3010

出版社内容情報

イデーン――純粋現象学と現象学的哲学のための諸構想 全3巻(5冊)
第1巻 純粋現象学への全般的序論(二分冊)
第2巻 構成についての現象学的諸研究(二分冊)
第3巻 (一冊)

内容説明

心とは、他者とは、環境世界とは、私とは。自然であると同時に精神でもある人間は、いかに世界を認識し、世界の一員となっているか。本書『イデーン』第二巻第二分冊には、感情移入論から間主観的身体、生活世界、受動性・受容性問題など、後期フッサールのテーマも出揃い、著者の思考の格闘が生々しく描かれる。

目次

第3篇 精神的世界の構成(自然主義的な世界と人格主義的な世界との対立;精神的世界の基本法則としての動機づけ;自然主義的な世界に対する精神的世界の存在論的優位)
付論

著者等紹介

フッサール,エトムント[フッサール,エトムント][Husserl,Edmund]
1859年4月8日当時のオーストリア領に生れる。1876年ライプチヒ、ベルリン、ウィーンの各大学に学び、1883年学位を得る。1884年ウィーン大学のブレンターノの門下に入り、専攻していた数学から哲学への道を歩む。1906年ゲッチンゲン大学教授となり1916年まで在職。その後1928年までフライブルク大学教授。1938年死去

立松弘孝[タテマツヒロタカ]
1931年名古屋に生まれる。1953年南山大学文学部独文学科卒業。東京大学大学院修士課程を経て、1955‐58年ボン大学で哲学専攻。南山大学名誉教授

榊原哲也[サカキバラテツヤ]
1958年静岡県に生れる。1988年東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。現在、東京大学大学院人文社会系研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

1
精神と自然、現実の構成と世界定立に対する現象学の捉え直しが第2巻のテーマでとなる。世界が「私にとっての」世界である限り、世界から精神を抹消すれば自然は存在しないと主張する著者は、デカルト二元論と実証科学を支える自然的態度の両者を批判する。両者が学から生を抜き取り、生を抑圧する権力となった同じ時代に、反動として現われた「生の哲学」を考慮しつつ「環境世界」「生活世界」というコミュニケーションによって成り立つ間主観的世界構成が前景化する。私との相関において立ち現われるこの世界は、能力の度合いによって認識される。2017/02/09

mob

0
フッサールは主要な学の視点から主観・精神・自我・心の、〈諸体験〉による〈動機づけ〉やそれらの統覚や連合を通じて現象学の地平を開いてみせようとするが、掘り下げた問題点もまたきちんとそこに置き去りにしていて、それ故にもどかしい感がある。 哲学一般そうなのだろうが、置き去りにしたものは大きいような気がする。2020/10/04

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