内容説明
ディームズ・テイラー賞受賞の優秀音楽書。チリのモーツァルトまた最後のピアニスト。《最後のロマン派演奏家》の80年の人生、その芸術表現の心理ルーツがつぶさに語られる。ジェット時代では《今は昔》の感性とされる偉大な一つの世界が見事に展開する。
目次
まえがき
アラウとの対話(ルーツ;チリ:1903-1911年;クラウゼに師事して:1913-1918年;演奏家への道:1918-1927年;成功:1927年、そしてその後;ベルリンの思い出;ピアノ・テクニック;解釈;リスト;ブラームス、ショパン、ベートーヴェン;ブラームスを聴く;そのほかのこと:1980年12月;追記:1981年7月)
アラウをめぐる対話(フィリップ・ローレンツと;ダニエル・バレンボイムと;ギャリック・オールソンと;コリン・デーヴィス卿と)
一演奏家からみた精神分析〔クラウディヲ・アラウ〕
むすび(レコードで聴くアラウ)