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内容説明
少年の日の記憶、普仏戦争での一兵士としての体験、植物学者クラヴォーによってひらかれた未知の生命体への驚き、銅版画家ブレダンとの出会い。幻想の画家の50年に及ぶ約100編の断章を収録。
目次
芸術家のうちあけ話
私自身に―日記 1867‐1915
マリー・カザン
ジャン・ドラン
シューマン
ベルリオーズ
フロマンタン
ミレー
アングル
カザン
メッソニエ
シャントルイユとプリュードン
ファンタン・ラトゥール
ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ
クールベ
印象派展覧会について
ロドルフ・ブレダン
ドラクロワ
著者等紹介
ルドン,オディロン[ルドン,オディロン][Redon,Odilon]
1840‐1916。フランスの画家。ボルドーに生れる。20歳ごろから画家を志す。植物学者クラヴォー、銅版画家ブレダンの指導を受け、黒を基調とした幻想的な版画を描き、40歳を超えて認められる。1870年、普仏戦争に従軍。1890年前後から色彩ゆたかなパステル画を描き始める。1916年、パリにて死去
池辺一郎[イケベイチロウ]
1905年東京に生れる。1932‐38年、絵画研究のためフランスに留学。一水会常任委員。1986年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やいっち
56
「20代の若き日から晩年にいたるまで、幻想の画家の人生と芸術と芸術家をめぐる自分自身との対話が記録されている。「黒と白」の版画の世界、色彩ゆたかなパステル画の群。ルドンの言葉は、彼の作品とともに限りなく美しい」のだが、惜しむらくは表紙を除いて一つも画像がないこと。版画、石版画の作家なのだ。カラーでなくていいから画像が欲しかった。今だからネットで眺められるが、本書で言及されている画像を見つけるのは案外と難しい。2024/08/10
魔魔男爵
6
本書のベストセリフ「作品が期待以上の結果となって、自ら求めた以上の意味を持つようになるのは、あくまで誠実な者にのみ起こることであって、芸術というより以上のものを魂に抱いている者のみが経験することだ。それは真理を必要とする者であり、人を憐れみ、人のために苦しむことのできる者であろう」科学主義実証主義の薫香(植物学者の友人が居る)を受けているルドンの文は、画家でありながら、へタな文学者思想家よりも素晴しい!クリエイターという者は己の選んだ表現形式が世界一だと叫ぶものだが、芸術以上の高みを目指すルドン凄いぜ!!2013/03/19
やいっち
5
「20代の若き日から晩年にいたるまで、幻想の画家の人生と芸術と芸術家をめぐる自分自身との対話が記録されている。「黒と白」の版画の世界、色彩ゆたかなパステル画の群。ルドンの言葉は、彼の作品とともに限りなく美しい」のだが、惜しむらくは表紙を除いて一つも画像がないこと。版画、石版画の作家なのだ。カラーでなくていいから画像が欲しかった。今だからネットで眺められるが、本書で言及されている画像を見つけるのは案外と難しい。2024/08/10
ゆれる
5
久しぶりに再読。夢の色調のような淡いパステル、木炭の黒の吸い込まれそうな奥行き。岐阜に行きたくなった。2012/10/10
みにゃー
2
エッセイというには余りにふわふわとした内容だった。ルドンはあまり文才はないらしい。他の芸術家に関する批評が面白かった。芸術について、伝統を重んじ、現実的であり、独創性があるものと定義している。 彼が作中で触れた絵画について挿絵でも入れてくれたらよかったのだが。2019/01/05
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