内容説明
ピカソ83歳の誕生日に、親友の写真家によって捧げられた、対話と写真による記録。30年に及ぶ日々の創造の歓び、彼をめぐる芸術家たちの肖像。
目次
一九四三年九月はじめ
一九三九年
一九四三年九月末
一九四四年四月
一九四五年五月
一九四六年十一月
一九六〇年五月
一九六〇年九月
著者等紹介
ブラッサイ[ブラッサイ][Brassa¨i]
1899年ルーマニアのブラッサウに生れる。はじめ画家を志しブタペストの美術学校に学んだ。1924年パリに移りジャーナリストになる。シュルレアリスムの作歌、詩人たちと交渉をもつ。夜のパリの魅力にとりつかれて写真を撮りはじめ1933年写真集『夜のパリ』を出し、世界的な評価を得る。1984年没
飯島耕一[イイジマコウイチ]
1930年岡山市に生れる。詩人
大岡信[オオオカマコト]
1931年三島市に生れる。詩人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たこ焼き
5
拘束されることを知らない猫はいつもはらんでおり、恋をすることしかしらない。ブロンズのいいところは共通性のない対象を一緒にしても統一感を与えることができ、それを組み立てた要素が何なのかをつきとめることができないようにする。たとえばサドルとハンドルをくっつけて牛にできるがそのやり方をうまくやらないとサドルとハンドルにしか見えなくて面白味を失う。デッサンに関する限り初めの一枚がその対象に対して何を感じたかを表しており一番素晴らしい。同じ事をもっと良くできるのではと何回もする、時に無駄に感じてもより遠く行くために2025/07/26
wadaya
2
実は25年くらい前、デッサンやら油彩画に夢中になっていた時期がある。結局、飽きっぽい性格のせいで途中で投げ出してしまったのだが、当時はピカソが苦手だった。というか理解できなかった(笑)だが、この歳になってキュビズムが妙に僕の感性を刺激するので、堪えられなくなってこの本を手に取った。とても面白かった。絵画からではなくピカソの言葉から理解しようと試みたのは、今僕がペンを握っているからかもしれない。でも本当は構造主義的に物事を捉える僕の習慣からきている。無意識にとらわれている価値観から解放してくれる。2017/08/17
ULTRA LUCKY SEVEN
1
強烈に頭がいい人という印象しかない。哲学や文学の人のように言葉や本の受け売りでない、自分自身の内側から本当に発見し続けているひとの知性。芸術家そのもの。2011/10/24
カールステンセン
0
ピカソとは凄い人物であり、正しく天才だったのだなぁと読んでいてしみじみ思いました。ピカソと親しく親交していた人物によるピカソの言行録であり、これを読めばピカソが何を考えてどのように行動していたのかがよく分かります。意外だったのはピカソが読書家であり教養の豊かな人物だった事で、私の中ではピカソは絵描き一直線で本はあまり読まないイメージだったので、これはかなり意外でした。しかもサルトルやカミュと親交があったとは全く知りませんでした。岡本太郎の青春ピカソと併せておすすめしたいピカソ本です。2020/11/11
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