出版社内容情報
洗礼、聖書の言葉、教会の礼拝祭儀…これら秘義ならびに秘跡の概念を言語学的・宗教学的に明らかにすることが著者の出発点。「典礼秘義」の位置、秘義と古代の「秘儀」の相関などを洞察。エリアーデに至る比較宗教学の先駆的著作かつ現代の思想状況を展望する名著。 1975年初版
内容説明
言語学的・宗教学的照明を与えるとともに、その秘義神学の立場から現代の思想状況を展望。聖書と伝統によって支えられ、珠玉の言葉の結晶の示すヴィジョンと鋭い洞察は、本書の特質をきわ立ったものとしている。
目次
キリスト教における典礼秘義(秘義への転向;キリスト教における典礼秘義の位置;古代の秘儀とキリスト教の秘義;教会の一年におけるキリストの秘義;教会の一日におけるキリストの秘義)
キリスト秘義の充溢の中から(秘義の本質について;秘義共同体である教会)
著者等紹介
カーゼル,オード[カーゼル,オード][Casel,Odo]
1886年9月27日、西ドイツのコプレンツ・リュッツェルに生まれる。1905年、マリア・ラーハのベネディクト会修道院に入り、ローマで神学、ボン大学で古典言語学を学び、教会の礼拝祭儀におけるキリストの秘義の現存を生涯の研究課題として、神学にも協会の実践にも大きな影響を残した。1948年3月28日ヘルシュテレにて死去
小柳義夫[オヤナギヨシオ]
1943年東京に生まれる。1966年東京大学理学部物理学科卒業。1971年理学博士。現在東京大学勤務。専攻情報科学
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