出版社内容情報
アダム・スミス研究、西鶴とディフォウの比較研究、クェーカーの経済思想など東西文化論19篇。
内容説明
アダム・スミス研究、ディフォウ、スウィフトをはじめ１８世紀英文学と西鶴文学の比較研究、中国・インド・日本論等１９篇。東西文化の比較を広く論じた碩学の論考。
目次
第１部 スミスの経済人像（蘇格人アダム・スミス；ホモ・エコノミクスの再検討―一つのおぼえ書；アダム・スミスと投機的事業家；思想と表現―言語に関する若干の断想）
第２部 ディフォウと西鶴（イギリス町人文学雑考―文学と経済との交錯点；市民社会文学の一形態『日本永代蔵』と『イギリス商人大鑑』―右記二著を中心に町人作家ディフォウ・西鶴を比較する；西鶴の「経済人」像―西鶴・英国オーガスタン作家の資料に基づく社会経済史的比較研究）
第３部 騎士道と武士道（クエイカーの経済思想；キャッドベリーの田園工場；新自由主義の企業者職分論―士族的職分思想象としての上田貞次郎博士；アルフレッド・マーシャル）
第４部 中国・インド・日本（楽先生の支那的性格；洋服の日本人と袍子の支那人；島国性と大陸性；面子論；パンジャブの獅子；或るスペイン人の手紙）
第５部 新日本建設の原理（新日本建設の原理）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
86
トマス・アクィナスの経済思想研究またマンデヴィルの「蜂の寓話」の訳者でも高名な方の論文を読んでみました。忘れてしまいましたが、どなたかが推薦されていたのです。この本の中の「「日本永代蔵」と「イギリス商人大鑑」」と「西鶴の「経済人」像」です。「ロビンソン・クルーソー」で有名なダニエル・デフォーが経済学者であることをここでしりました。また西鶴も経済学的な観点からの著作をものにしているとのことでの比較研究です。非常に楽しく読ませてもらいました。2023/10/16
