出版社内容情報
日本の近代法の父ボワソナードがラ・フォンテーヌ寓話を通して、その社会経済思想を解き明かす。
感想・レビュー
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ハルトライ
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〈飢えないようにすることが一番の心遣い/それが分らぬものは馬鹿だ〉この一節にも分かるように、ラ・フォンテーヌは経済学的に極めて正しい見識を持った人物だった!――ということを、寓話の引用とともに、解説していったボワソナードの一八七二年の公演を、そのまま書籍化したもの、なのだとか。確かに、事実、これを読むかぎりラ・フォンテーヌの見識はかなり正しかったように思う。少なくとも、現代でも未だに存在している一部の困った人たちが抱く、経済へのイメージよりはずっとずっとまともなのである。2015/01/10