感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
9
過去の自らの言動が学問を縛った例。「私たちが直面する根本的批判は、民族学が植民地主義と結びついているという非難です。17年前、コレージュドフランスの開講記念講義で私がフランスでははじめてその点を厳しく指摘したのですから、たしかに今となってそれに異議を申し立てることはしにくいところがあります…しかし、事実そのような状況があったということから民族学は植民地主義の道具であると断定したり、民族学者が存在して異なる社会の客観的研究に努めているという事実だけで、植民地主義の実践だと言ったりするの不当であると思います」2021/12/15
Hiroki Nishizumi
2
表題通りレヴィ・ストロースの神話や労働についての考察が読み取れ興味深かった。類書にもあたりたい。2021/05/31
宵子
0
再読。部屋を片付けていたから出てきた。 アメリカの神話などを例に神話の構造論を主に研究していたレヴィ=ストロースが日本で講演したときの記録。神話におけるオイディプス型の構造や全ての規則を破ることができるトリックスターの話も出てくる。 私は卒論を神話で上げたから構造云々についても注目したけど、今神話を全て構造化して見れるのか?と思うと謎もあるが。2014/02/12
★★★★★
0
レヴィ・ストロースの日本講演集。彼の仕事としては目下完成していない、「労働」についての話題が興味深かった。そして、日本文化を持ち上げること持ち上げること、日本人としてはこそばゆいくらいです。さすが、「未開」人を扱わせたら世界一!という、思いつきだけで全く意味のない皮肉はさておき、氏の思想が自らの言葉で、これ以上ないくらいにわかりやすく解説された本でした。2009/05/26
刻猫
0
神話を構造として理解する方法論は、興味深いものだった。他者性や伝統との関係性、労働の意識など、現在に向けると、ある意味で皮相なところがある。2018/06/27




