出版社内容情報
ヒトラーという人間を登場させてしまった現代社会の病患を歴史的、社会的な視点から剔抉する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぼけみあん@ARIA6人娘さんが好き
3
最初は興味深く思いながら読み進めたが、半分ほどで飽きてしまった。ピカートの著作は有名な『沈黙の世界』等でもそうなのが、その文明評論家としての視点はそこそこ興味深いものの、ワンパターンで繰り返しが多く、いったんパターンを把握すれば真似も簡単にできる。ピカート自体はそれでもまだ好きなのだけど、本書はナチズムとヒトラーを中心的に扱っているだけに、根拠の余り感じられないお得意のレトリックだけで押し切るのは正直きつい。後半はざっと流して、一部だけコピーを取って図書館に返した。本書の評価が高いらしいのが不思議だ。2015/11/27
伊勢田和良
1
「われわれ自身のなかのヒトラー」を読みました。 タイトルに魅かれたのと、書かれたのが1946年ですから70年近い前ですが、いまだに 廃番になっていないロングセラーで読むべき内容があると感じたからでした。 期待はずれでした。読みたい本への嗅覚は発達していると自負してましたが、 たまには空振りもあります。 マックス・ピカートはスイス人ですが、祖父がラビだったことからユダヤ人でしょう。 第二次世界大戦終了直後に、ナチスドイツの侵略戦争、ユダヤ人虐殺をヒトラーと それに率いられたドイツ人の特殊性によるものでなく、2014/07/08
Cinejazz
0
ドイツ人医師(スイスに移住)による、ナチス(国家社会主義)政権下で生き延びたドイツ人への警告と告発の書(1946年発表)。2017/09/24