出版社内容情報
なぜ砂漠の小さな村が、世界屈指の大都市になれたのか――
かつてドバイは、砂漠の小さな村にすぎなかった。しかし、わずか数十年の間に、超高層ビル群や人工島が建ち並び、いまや誰もが知る国際都市へと劇的な変貌を遂げた。
その急成長の背景には、どのような戦略と選択があったのか。
本書では、ドバイの輝かしい発展の歴史をたどると同時に、その裏側に抱える外国人労働者への依存、環境汚染といった問題も描き出す。
元AP通信特派員であったジャーナリストのジム・クレインが、現地取材をもとにドバイの実像に迫った一冊。
【目次】
序
【第Ⅰ部 ドバイの覚醒】
■第1章 砂時計
孤立、見捨てられた土地 / 最後のフロンティア / 宗教、月を崇拝する人々 / アラビアのベニス / 英国の征服/ 泥壁の村/ マクトゥーム家の支配
■第2章 ドバイ自由港の誕生
イランの富/ 真珠の知恵 / 穏やかなシェイク/ドバイ改革運動/ 結婚式の殺戮 / 英国との休戦/レンティア国家
■第3章 日常、石油、奴隷
眠りの中のドバイ/ 涼しく過ごす / 奇妙な習慣/ 教育のギャップ/ 文明との出会い / ドバイの石油/ アラブの奴隷/ 永遠の王族
【第Ⅱ部 ドバイの台頭】
■第4章 ラシッドの世界
夜明けの死 / ラシッドの登場 / ドバイを変えた「浚渫」/近隣との競争/ 密輸業者の巣窟/ ギャンブラー
■第5章 支配への道
独立/ 国父、シェイク・ザーイド大統領/ドバイ、救出をビジネスに/ ラシッドの手法、土地をやる気と交換する/ 失われる歴史、ドバイのプラグマティズム/ シェイク・ラシッド、最後の日
■第6章 ムハンマド、ドバイの飛躍
地獄を楽園に変える / エミレーツ航空/ ランドマーク/ 資金還流/ 不動産ブーム/ 都市をデザインする
■第7章 ようやく有名に
ドバイ株式会社/ 国有企業/ DPワールド、米国港湾買収騒動/ ドバイ国際金融センター(DIFC)
【第Ⅲ部 反動:負の側面】
■第8章 不動産を創造する
人工島/ ボルジュ・ハリーファ
■第9章 シェイク・ムハンマド
600万ディルハムの男/ 責任者の責任/ 人を動かす/ シェイク・ムハンマド/ 家族
■第10章 労働の苦悩
溶ける蝋燭/ 黄金の都市(City of Gold)/ ボランティア / 転落死
■第11章 性の奴隷
400ドル/ 崩壊する人生/ 人身売買対策担当官
■第12章 エアコンの悪夢
過ちを繰り返す/ 埋もれたサンゴ礁
■第13章 無法の道路
大事故/ 中東版「交通戦争」/ 市街レース/ 来ない救急車 / 車道を歩く
【第Ⅳ部 ドバイの課題】
■第14章 危機が迫る
狂った人口動態/ 迷子/ 西洋人への反発/ 不均衡のバランス/ エミラティの特権
■第15章 民主主義とテロリズム
選挙 / 安全保障とテロリズム/ 密輸者たち/ ハイリスク・ハイリターン
■第16章 米国とイランの間で
忠誠心を試す/ ドバイとイラン/ ドバイと米国 / インテリジェンス・シティ/ 米国の圧力 / 戦争ではなくビジネスを
■第17章 ドバイの意味
大いなる崩壊/ 休息の時/ 大きな夢 / アラブの誇り/ ドバイから学ぶこと/ 移動する中東の中心/ 黄金の都市(City of Gold)を再現する
■著者あとがき 日本語版の刊行に寄せて



