出版社内容情報
全土が日本最北端よりもさらに北に位置し、世界で第二位の面積を誇る「北国」カナダ。多文化主義で知られるこの国は、しかし単なる「多文化主義」ではない。「二言語・多文化主義」――英語とフランス語という二つの言語をそれぞれ母語とする人々の対立を当初からはらみ、先住民に対する不正義という暴力を建国の根底に抱えながらも、移民を含めてこの地に暮らすすべての人々と共存しようと意識的に歩みを進めてきた国である。すなわち、文化こそが国を形づくる政策でもあったカナダの人々の営みを、10の分野に分け、200を超えるテーマから解説する――カナダの「今」に至る文化を描き出す事典。
〈編集協力〉
日本カナダ学会・日本カナダ文学会・日本ケベック学会・カナダ教育学会
【目次】
●1.地理・生活文化
カナダの地理と生活文化(概説)/ カナダの自然/ 大西洋岸諸州/ ケベック州 / オンタリオ州 / 平原諸州 / ブリティッシュコロンビア州 / 3つの準州 / 国境と州境 / 交通 / 寒さと人々のくらし / 災害 / 環境問題 / 国立公園 / 世界遺産 / トロント/ モントリオール / ヴァンクーヴァー / オタワ/ カルガリーとエドモントン / 特色ある都市 / カナダの生活文化としての食 / こだわりのワインと暮らしの中のビール/ 新しい家族の形態/ 先住民族の生活文化―各地の先住民社会の特色,現在の様子/ カナダ人のアイデンティティ / 野外博物館/ GIS・空間管理/ デイヴィッド・タカヨシ・スズキ/ 時差
●2.歴史
ヨーロッパ人到来以前の先住民社会/ 大航海時代/ フランス植民地時代/ アメリカ独立革命と北のイギリス領植民地/ コンフェデレーション(連邦結成)/ 版図の拡大/ 先住民条約/ 第一次・第二次世界大戦/ ケベック分離独立運動/ 移民の排除と包摂─―移民の流入(排斥)の歴史/ 日本人移民/ 日系カナダ人の歴史─―第二次世界大戦期とその後/ フランス語系の歴史観/ 政府による歴史の清算/ (コラム)カーコネル,ギボン,イングランドらの文化多元主義論/ (コラム)第二次世界大戦と日系カナダ人/ (コラム)国民的歴史小説家ピエール・バートン/ (コラム)ピエール・エリオット・トルドー/ (コラム)ルネ・レベック/ (コラム)アート・ミキ/ (コラム)トミー・ダグラス/ (コラム)ハーバート・ノーマン
●3.先住民
先住民(概論)/ リザーブにおける生活実態/ 都市先住民/ 先住民に対するレイシズム/ 寄宿学校問題/ 先住民女性・少女の失踪・殺害問題/ 先住民族との和解に向けて/ カナダ先住民を代表する人々/ 土地権(aboriginal title)
●4.政治・外交
政治・外交(概論)/ 法システム(概論)/ カナダの連邦制/ フランコフォニーとカナダ/ 連邦・州関係/ 議院内閣制/ 司法制度/ カナダの憲法/ ミドルパワー外交・軍事外交/ カナダの文化外交/ (コラム)ミカエル・ジャン
●5.政策
政策(概論)/ 多文化社会統合政策/ カナダ多文化主義政策/ カナダの公用語政策/ ケベック州のフランス語化政策/ ケベックのライシテ論争/ 妥当な調整/合理的調整/ 移民政策/ 難民政策/ 社会保障政策/ 先住民政策/ 女性・ジェンダー政策/ 性的マイノリティと第3の性別「X」/ 文化産業振興政策/ 公正なる社会/ メディア政策/ ヘイトスピーチ/ 連邦補助金政策――文化補助金を中心に/ 大麻解禁/ (コラム)医療制度からみたカナダの姿/ (コラム)ジョン・ポーター/ (コラム)売春規制
●6.経済・産業・ビジネス
経済・産業・ビジネス(概論)/ カナダの代表的企業/ 税制/ 労働市場/ 大都市の不動産市場/ NAFTAおよびUSMCA/
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