出版社内容情報
2010年に出版された同タイトルの15年ぶりの改訂版。原書は最新の9th Editionを翻訳している。
科学者の仕事は成果を発表し理解されて初めて完結し評価されるが、論文作成は研究手法ほどに訓練の機会がない。本書では、英語で論文を執筆するための準備から構成のポイント、執筆時の留意点や表現方法などを事例を交えながらわかりやすく解説する。そして、投稿から査読、発表に至るまでの間の査読者や編集者とのやり取りやコミュニケーションをはかるさいに必要とされる英語も身につけることができ、論文作成に役立つツールなども紹介する。また、科学研究方法やその成果の公表方法は時々刻々と変化し対応することが求められるが、本改訂ではプレプリント、オンライン(zoomほか)でのプレゼンテーションの仕方なども新しく追加されている。
【目次】
PART1 準備段階
1 科学論文とは何か?
科学論文の範囲/明快さが肝要/信号の受信/信号の理解/文脈の理解/科学論文における構成と言語
2 科学論文の歴史的起源
科学論文以前/電子出版の時代/IMRADの話
3 執筆を計画している人への手引き
心構え/書く準備/執筆に取りかかる/原稿の改訂
4 科学論文とは何だろう?
科学論文の定義/科学論文の構成/科学論文の形態/他の定義
5 科学論文における倫理問題
倫理問題の基本/本物かどうか,そして正確かどうか/独創性の問題/著作権/人や動物に関する倫理的問題/利害の対立の開示
6 論文原稿をどこに投稿するか
なぜ早目にかつ適切に決定しなければならないのか/権威とインパクト/アクセス/悪質なジャーナルを避けること/
考えるべき他の要因/「著者への説明書」の利用
PART2 本文の準備
7 タイトルの書き方
タイトルの重要性/タイトルの長さ/内容を特定するタイトル/構文(シンタックス)の重要性/ラベルとしてのタイトル/
省略形と難しい専門用語/タイトル形式についての詳細
8 著者と住所の書き方
著者の定義/名前の順序/著者の順番の決め方の例/貢献の具体的な記載/適切で一貫した形式/解決策:ORCIDとその他の手段/
所属機関および連絡先住所の記載
9 アブストラクトのまとめ方
アブストラクトの定義/アブストラクトの型/明瞭さと簡潔さ/要旨に類似したもの/キーワード/視覚表現の多様性
10 序論の書き方
ガイドライン/ガイドラインの理由/例外的なこと/引用と省略
11 試料および方法の書き方
この節の目的/試料/方法/小見出し/測定と解析/引用文献の必要性/表と図/正しい構文と文法
12 結果の書き方
結果の中身/数値の取り扱い方/明快さへの努力/冗長な文章は避けよ/オンライン補足資料についての補遺
13 討論の書き方
討論における冗長な文章/討論の構成要素/長所と限界を指摘する/論文の意義/結論/科学的な真実の定義
14 謝辞の書き方
謝辞の中身/礼儀正しい表現
15 引用文献における引用の仕方
守るべきルール/原本との照合/引用支援の電子ツール/本文中の引用方法/引用文献のスタイル/タイトルとページ/ジャーナルの省略形/
引用形式の最近の動向/違った引用スタイルの例/電子資料の引用/慎重に引用すべき,もう1つの理由
PART3 図表の準備
16 効果的な表の作り方
どんなときに表を使うか/データをどう配置するか/表の見出しの中での指数/ジャーナルの説明に従って/タイトル,脚注,略語/
表に関する追加の留意点
17 効果的なグラフの



