出版社内容情報
心臓外科医の真鍋晋医師と循環器内科医の香坂俊医師が循環器診療をめぐり、外科・内科双方の観点から心臓血管疾患を論じた画期的な一冊。カテーテル治療 vs. 外科手術、軍配はどちらに!? 心臓外科医、心臓血管外科医はもちろんのこと、循環器内科医や若手医師必読の内容です。心臓血管疾患との闘いの中、心臓手術を戦略的に駆使しよう!
【目次】
序章[Prologue]
第1部:外科医が捉える心臓弁膜症
1章 大動脈弁狭窄症[Aortic Stenosis ;AS]
極論1 ASは小ぶりでゴリっと硬く,MRはでっかくフニャと柔らかい
極論2 木を見つつ森も見る,弁病変だけでなく体全体に着目する
極論3 魔の手が周囲臓器に及ばない前に手術を考える
コラム1 心臓弁膜症は弁だけの病気ではない
2章 大動脈弁置換術[Aortic Valve Replacement;AVR]
極論1 人工弁か? 生体弁か? それが問題だ
極論2 人工弁の過酷な日常を知る
極論3 人工弁の選択は長い,長いスパンで考える
極論4 結局重要なのは本人の価値観
コラム1 生体弁の寿命は延びているが… / コラム2 PPMの頻度
3章 僧帽弁閉鎖不全症[Mitral Regurgitation;MR]
極論1 僧帽弁閉鎖不全症は十人十色
極論2 二次性MRを伴う心不全の管理はとても不安定
極論3 一次性MRは病態の進行を止めるため,二次性MRは負の連鎖を断ち切るため外科治療を行う
4章 僧帽弁形成術[Mitral Valve Plasty;MVP]
極論1 本来有する優れた弁機能を最大限回復させる
極論2 ラムネ瓶とラムネ玉で正常僧帽弁の仕組みを知る
極論3 粘液腫様変性も十人十色
極論4 逆流の要素を見極め, 術式を選ぶ
コラム1 MRで用いられる様々な用語
5章 感染性心内膜炎[Infection Endocarditis; IE]
極論1 治療成功の分水嶺は思い切った決断
極論2 感染性心内膜炎は「どれほど重篤か?」を知る
極論3 抗菌薬療法はどこまで有効か?(万能ではない)
極論4 外科治療は有効,もっと手術適応すべき
極論5 一般的な手術に踏み切るタイミングは入院から7日以内
コラム1 細菌は抗菌薬からどう身を守っている?
第2部:外科医が捉える冠動脈疾患
6章 安定冠動脈疾患[Stable Coronary Artery Disease;SCAD]
極論1 血管造影の「クセ」を意識して三次元の所見を考える
極論2 狭窄を広げてもハードエンドポイントは減っていない
極論3 抜け穴の存在が効果を薄めている
極論4 狭さより脆さがキモ
極論5 「新しい道(バイパス)をつくる」ことの意義
7章 冠動脈バイパス術[Coronary Artery Bypass Graft;CABG]
極論1 多彩なアレンジで個々の患者の特性に対応する
極論2 手術の質はオフポンプ > オンポンプとは一概にい
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