出版社内容情報
解剖学を学ぶ際や解剖学を学んだ後に,“ヒトの成り立ち”について学生の理解を深めることを目的とした,解剖学の講義を受けた学生が復習や得られた知識を確認する際に使える副読本です.
長年講義を続けるなかでたどり着いたレジュメをもとに,看護学生が覚えなければいけない要点を,緻密なイラストとともにまとめました.覚えておくべき器官名・組織名は余すことなく記しています.
◆ 簡略化されたイラストでは曖昧になりやすい解剖のイメージを正確に掴みながら学習を進めることができる.
◆ 機能面の詳細な解説はあえて割愛.講義を受けながら書き込みをすることで,繰り返しの学習による記憶強化と,解剖への理解を深められる.
◆ 最後に多肢選択問題を掲載.国家試験対策として使用することができる.
解剖学担当教員が本書のレジメを活用して講義に利用し,図をPPT ファイルに添付して,自身の教材をつくることも想定しています.モノクロで描いた原図を彩色することも可能です.採用くださった教員を対象に,丸善出版のHP『教科書をご採用いただいている先生方向け講義用資料配布のご案内』からお申込みください.
【目次】
1 解剖学一般
Ⅰ 解剖学の用語と分類
基本的な解剖学用語 / 解剖(学)の種類 / 研究方法による解剖学の分類
Ⅱ 解剖学的正位(解剖学的基準位)
体の部位 / 体の位置 / 断 面
Ⅲ 体 腔
Ⅳ 腹腔の区分と大まかな内臓
九領域 / 四領域
2 細胞:細胞膜,細胞質,核
Ⅰ 細胞膜(単位膜,形質膜)
Ⅱ 細胞質
細胞小器官 / 細胞骨格 / サイトゾル(細胞内液)
Ⅲ 核
Ⅳ 細胞分裂
無糸分裂(直接分裂)/ 有糸分裂(間接分裂)
Ⅴ 細胞周期(分裂周期)
分裂期 / 体細胞の染色体数 / 生殖細胞(配偶子)の染色体数
Ⅵ 細胞の多様性
3 組 織
Ⅰ 総 論
Ⅱ 上皮組織
Ⅲ 支持細胞(広義の結合細胞)
結合組織 / 軟骨組織 / 骨組織 / 血液とリンパ
Ⅳ 筋組織
Ⅴ 神経組織
神経細胞 / 神経膠細胞
4 皮 膚
Ⅰ 皮膚の構造
表 皮 / 真 皮 / 皮下組織
Ⅱ 皮膚の付属器
皮膚腺 / 角質器(毛と爪)
5 骨格系
Ⅰ 骨格の総論
機 能 / 形による分類 / 構 造 / 骨形成 / 骨の成長
Ⅱ 全身の骨
骨格系の構成 / 頭 蓋 / 椎 骨 / 胸 郭 / 上肢骨 / 下肢骨 / 骨 盤
Ⅲ 骨の連結
線維性の結合 / 滑膜性の結合(関節)
Ⅳ 運動の種類
屈曲と伸展 / 外転と内転 / 外旋と内旋 / 回外と回内 / 外反と内反
6 筋 系
Ⅰ 筋総論
Ⅱ 全身の筋
頭部の筋 / 頸部の筋と脊柱起立筋 / 呼吸筋 / 腹部の筋 / 上肢帯を動かす筋 / 上腕骨を動かす胸郭と肩の筋 / 上腕の筋 / 前腕の筋 / 手の筋 / 大腿骨に停止する筋(寛骨筋,下肢帯筋) / 大腿(膝関節)の筋 / 下腿の筋 / 足の筋
7 中枢神経系
Ⅰ 神経系の区分と発生
神経系の区分 / 脳の区分 / 神経系の発生
Ⅱ 大脳(終脳)
大脳皮質 / 大脳皮質の機能局在 / 大脳髄質(大脳の白質) / 大脳辺縁系 / 大脳基底核
Ⅲ 間 脳
視 床 / 視床下部
Ⅳ 中 脳
中脳蓋 / 中脳被蓋 / 大脳脚 / 神経路
Ⅴ 橋
神経核 / 脳神経 / 橋網様体 / 神経路
Ⅵ 延 髄
Ⅶ 小 脳
Ⅷ 脊 髄
Ⅸ 伝達路(神経路)
運動性下行路 / 感覚性上行路
Ⅹ 脳室と髄膜
髄 膜 / 脳脊髄液の流れ
8 末梢神経系
Ⅰ 脊髄神経
総 論 / 神経叢
Ⅱ 脳神経
嗅神経 / 視神経 / 動