出版社内容情報
ELSIとは倫理的・法的・社会的課題(Ethical, Legal and Social Issues)の頭文字をとったもので、「エルシー」と読まれている。新規科学技術を研究開発し、社会実装する際に生じうる、技術的課題以外のあらゆる課題を含む。ELSIは新規科学技術を社会や政策に橋渡しするために有用な概念である。人文社会科学系の研究者らに一定の研究費が継続的に投じられたことは、先駆的であり、データサイエンスとAIの適用に倫理原則や社会受容性が求められる現在に多くの示唆を与えるものであった。本書は、オープンに議論を展開し、相互に学びあい、問題解決に資する社会制度を創り上げていくという考えのもととなっているELSIの現在の動向を紹介する。
内容説明
ELSIとは倫理的・法的・社会的課題(Ethical,Legal and Social Issues)の頭文字をとったもので「エルシー」と読まれている。新規科学技術を研究開発し、社会実装する際に生じうる、技術的課題以外のあらゆる課題を含む。ELSIは新規科学技術を社会や政策に橋渡しするために有用な概念である。人文社会科学系の研究者らに一定の研究費が継続的に投じられたことは、先駆的であり、データサイエンスとAIの適用に倫理原則や社会受容性が求められる現在に多くの示唆を与えるものであった。本書は、オープンに議論を展開し、相互に学びあい、問題解決に資する社会制度を創り上げていくという考えのもととなっているELSIの現在の動向を紹介する。
目次
第1部 概要・視座(科学技術をめぐる視座―倫理的・法的・社会的課題(ELSI)から責任ある研究・イノベーション(RRI)まで
環境とELSI―広義なELSI概念の実現に向けて
科学的知識と分配的正義―科学技術をめぐる社会的不平等を考えるということ)
第2部 省察的実践(研究開発の倫理―倫理規範から実践へ;ELSI/RRIをめぐる産学連携―大阪大学社会技術共創研究センターと株式会社メルカリmercari R4Dの事例から;エシックス・ウォッシング―倫理が方便になるとき ほか)
第3部 事例(トラッキング技術―信頼・監視・個人をめぐる連環と緊張;生成AI―それは誰のためのものか;エドテック―教育データ利活用に特有のELSI ほか)
著者等紹介
カテライ,アメリア[カテライ,アメリア] [Katirai,Amelia]
筑波大学人文社会系・助教
鹿野祐介[シカノユウスケ]
大阪大学COデザインセンター・特任講師
標葉隆馬[シネハリュウマ]
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科・准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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