出版社内容情報
1977年の初版刊行以降、世界各国で教科書として用いられている一般化学の教科書。概念の理解を重視し、豊富な図表と写真を用いて、学生が抽象的な化学の諸概念を理解できるよう工夫が凝らされている。また、原書の副題である“The Central Science”のとおり、読者が化学という学問分野の広がりや、大切さを認識できるよう意図されて作られている。章末には、概念を視覚化するような問題を掲載。
内容説明
化学は“セントラルサイエンス”とも呼ばれる。分子を扱う学問である化学は、物理学、生物学、地球科学、環境科学といった自然科学の諸分野に密接に関わっているからである。本書は、そのような化学の広がりを理解することに重点を置いた一般化学の教科書である。化学の考え方を豊富な図表と写真を用いてわかりやすく説明しつつ、それらの概念が、発光ダイオード、ナノ材料、リチウムイオン電池などの技術とどうつながっているかを随所に示している。また本書には、例題や演習、理解を深める問いかけ“考えてみよう”、複数の章に関連した内容を扱う“総合問題”など、さまざまな種類の問題が効果的に配置されている。それらの問題に一つずつ取り組むことで、化学の基礎を自然と身につけることができる。化学を学ぶことで、物質に対する理解を深めると同時に、現代の科学・技術に対する洞察力を養うことができる。本書は、その基礎を固めるのに最適な教科書である。1巻では、反応を理解する基礎となる化学量論や熱化学、元素の周期的性質、化学結合と分子の構造、気体・液体・固体・溶液の性質を取り上げる。
目次
序論:物質と測定
原子、分子、イオン
化学量論:化学式に基づく計算
水溶液中の反応
熱化学
原子の電子構造
元素の周期的な性質
化学結合
分子の形と結合理論
気体
分子間力と液体
固体と先端材料
溶液の性質
著者等紹介
荻野和子[オギノカズコ]
東北大学医療技術短期大学部名誉教授
上野圭司[ウエノケイジ]
群馬大学大学院理工学府 教授
鵜沼英郎[ウヌマヒデロウ]
山形大学大学院理工学研究科 教授
鹿又宣弘[カノマタノブヒロ]
早稲田大学理工学術院 教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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