出版社内容情報
本書は,数値流体力学(CFD: computational fluid dynamics)について,実践的に使いこなすために有益な基礎知識を扱った専門書である.トピックとしては,多面体格子や重合格子,マルチグリッド法,並列計算,移動格子や自由表面流の手法,乱流の直接シミュレーションおよびラージ・エディ・シミュレーションなど今日よく用いられている手法を横断的にカバーしている.各トピックの基本となる考え方については,あまり数学的な解析に偏重せず,一般的な方法論を解説することをこころがけ,さまざまな方法の違いよりも共通点に重点を置いた説明をしている.また,数値計算の誤差評価についても強調しており,おおよその解析例でも誤差解析を行うなど,誤差解析の必要性を繰り返し説いている.本書での学びを通じて,CFDツールにより良い解析ができるように導く.
内容説明
本書は、数値流体力学(CFD:computational fluid dynamics)について、実践的に使いこなすために基礎知識から最新の計算手法までを取り扱った専門書である。原著の改訂で新たな成果が盛り込まれたのとともに、翻訳時には改めて全文を見直し、近年一般的に用いられる用語での訳文となるよう心がけた。トピックとしては、多面体格子や重合格子、マルチグリッド法、並列計算、移動格子や自由表面流れの手法、乱流の直接数値シミュレーションおよびラージ・エディ・シミュレーションなど今日よく用いられている手法を横断的にカバーしている。各トピックの基本となる考え方については、あまり数学的な解析に偏重せず、一般的な方法論を解説することを心がけ、さまざまな方法の違いよりも共通点に重点をおいた解説がなされる。また、数値計算の誤差評価についても強調されており、解析例として取り上げる例でも誤差解析を行うなど、誤差解析の必要性を繰り返し説いている。本書を通じて、CFDツールを用いてより良い解析ができるように導く。
目次
流体の流れの基本概念
数値解析の基礎
有限差分法
有限体積法
連立線形方程式の解法
非定常問題の解法
ナビエ・ストークス方程式の解法
複雑形状
乱流
圧縮性流れ
計算効率と精度の改良
その他の問題
付録 追加情報
著者等紹介
大島伸行[オオシマノブユキ]
北海道大学大学院工学研究院機械・宇宙航空工学部門 教授
坪倉誠[ツボクラマコト]
神戸大学大学院システム情報学研究科 教授。理化学研究所計算科学研究センター チームリーダー
小林敏雄[コバヤシトシオ]
東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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