出版社内容情報
物質の電子状態を計算で明らかにするための基盤的な理論を詳細に解説する、計算物理学を学ぶ学生にはバイブル的な教科書。下巻では、上巻の理論を踏まえ、種々の電子状態計算手法を解説する。第一原理分子動力学法、密度汎関数摂動論、時間依存密度汎関数法による計算をはじめ、近年注目されているトポロジカル絶縁体についても多くのページを設け詳しい解説がなされる。
【目次】
第IV部 電子構造の決定,3つの基本的な方法
第12章から第18章までの概要
第12章 平面波とグリッド:基礎事項
第13章 平面波とグリッド:本格的な計算
第14章 局在軌道:強束縛法
第15章 局在軌道:本格的な計算
第16章 補強された関数:APW,KKR,MTO
第17章 補強された関数:線形法
第18章 局在性と線形スケーリングO(N)法
第V部 電子構造から物性へ
第19章 量子分子動力学(QMD)
第20章 応答関数:フォノン,マグノンなど
第21章 励振スペクトルと光学的性質
第22章 表面,界面,および低次元系
第23章 Wannier関数
第24章 分極,局在,Berry位相
第VI部 電子構造とトポロジー
第25章 結晶の電子構造のトポロジー:序
第26章 2バンドモデル:Berry位相,巻きつき,トポロジー
第27章 トポロジカル絶縁体I:2次元
第28章 トポロジカル絶縁体II:3次元
付録C 断熱近似 ? 付録D 摂動論, 応答関数, およびGreen関数 ? 付録E 誘電関数と光学的性質 ?
付録F 無限大の系でのCoulomb相互作用 ? 付録G 電子状態からの応力 ? 付録H エネルギー密度と応力密度 ?
付録I 力のもう1つの表式 ? 付録L 数値計算法 ? 付録M 電子状態の反復計算法 ?
付録N 2中心行列要素:任意の各運動量lに対する表式 ? 付録P Berry位相,曲率,Chern数 ?
付録Q 量子ホール効果とエッジ導電性 ? 付録R 固体の電子状態計算のためのコード群