出版社内容情報
合理性は近代社会において非常に重要視されてきた。それは科学的探究や社会設計、ビジネスといった特定の場面で重視されるだけでなく、自律した個人として合理的に意思決定していくことは、近代社会を生きる人間一般の理想像とすらいえる。しかし、近年実証的にも示されてきているように、さまざまな制約を抱えた現実の人間にとって、合理的な思考や行動を徹底することは難しい。また、そもそも合理性を理想としてよいのか、疑問視する立場も根強くある。どのような意味での合理性を、どのような場合に、どのような形で実現するのが望ましいのか。合理性に頼ることで私たちはよりよく生きられるだろうか。
【目次】
第1章 ハックルベリー・フィンと合理性の問題――道徳からの逸脱する/吉川 孝
第2章 長期的合理性とその限界――未来を合理的に考えることはできるか?/吉良貴之
第3章 医療ケアの意思決定における自律を問い直す――現実に即した合理的な選択とは/日笠晴香
第4章 科学的合理性と道徳哲学――論理実証主義は道徳について積極的に語りうるか?/長田 怜
責任編者解題
引用・参照文献
責任編者・執筆者紹介
索 引
内容説明
合理性は近代社会において非常に重要視されてきた。それは科学的探究や社会設計、ビジネスといった特定の場面で重視されるだけでなく、自律した個人として合理的に意思決定していくことは、近代社会を生きる人間一般の理想像とすらいえる。しかし、近年実証的にも示されてきているように、さまざまな制約を抱えた現実の人間にとって、合理的な思考や行動を徹底することは難しい。また、そもそも合理性を理想としてよいのか、疑問視する立場も根強くある。どのような意味での合理性を、どのような場合に、どのような形で実現するのが望ましいのか。合理性に頼ることで私たちはよりよく生きられるだろうか。
目次
第1章 ハックルベリー・フィンと合理性の問題―道徳から逸脱する(ハックの良心は何を告げるのか?;ハックは意志が弱いのか?;ハックは善いことをしているのか?;ハックは何に駆り立てられているのか?;ハックは誰とともに生きるのか?;おわりに―選択の手前にあるもの)
第2章 長期的合理性とその限界―未来を合理的に考えることはできるか?(合理性とは何か;ナッジと合理性;長期主義と合理性;おわりに―合理性をほんの少し伸ばす)
第3章 医療ケアの意思決定における自律を問い直す―現実に即した合理的な選択とは(自律の意味と価値に照らした判断の能力としての自律の考え方;医療ケアにおいて自律的な行為に集中する考え方;医療ケアにおいて自律の能力も重視する考え方;自律の能力をより拡げて捉える考え方;おわりに―医療ケアにおける自律的な意思決定)
第4章 科学的合理性と道徳哲学―論理実証主義は道徳について積極的に語りうるか?(パトナムが描く科学的合理性と道徳哲学;測定における科学的合理性と効用理論;初期論理実証主義の科学的合理性と道徳哲学;おわりに―科学的合理性に基づく倫理学の可能性)
著者等紹介
長田怜[オサダリョウ]
浜松医科大学医学部総合人間科学講座准教授
吉川孝[ヨシカワタカシ]
甲南大学文学部人間科学科教授
吉良貴之[キラタカユキ]
愛知大学法学部准教授
日笠晴香[ヒカサハルカ]
岡山大学学術研究院ヘルスシステム統合科学学域准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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