出版社内容情報
私たちは他者との関係を抱えて一生を過ごす。その際、家族は人間にとって最も身近にあり、かつ密接に関わる社会集団となるが、それゆえに家族は、その時々の社会的課題を色濃く反映して変容しつつ、その維持存続がはかられる。未来社会の家族について哲学することは、これから私たちがどのような関係性を基軸にして人生をデザインしてゆくかという問題に直結している。生殖、誕生、子育て、介護とケア、家族関係といった諸問題について、それらにおける技術的課題、医療的課題、経済的課題、その他に光を当てることで、未来社会におけるライフデザインについて考えてみたい。
内容説明
私たちは他者との関係を抱えて一生を過ごす。その際、家族は人間にとって最も身近にあり、かつ密接に関わる社会集団となるが、それゆえに家族は、その時々の社会的課題を色濃く反映して変容しつつ、その維持存続がはかられる。未来社会の家族について哲学することは、これから私たちがどのような関係性を基軸にして人生をデザインしてゆくかという問題に直結している。生殖、誕生、子育て、介護とケア、家族関係といった諸問題について、それらにおける技術的課題、医療的課題、経済的課題、その他に光を当てることで、未来社会におけるライフデザインについて考えてみたい。
目次
第1章 家族なき世界における介護の未来―個人の自由と法律・制度(家族介護は地獄への入り口か;家族に満ちた世界の終焉 ほか)
第2章 生殖技術がつくり出す多様な家族―後期近代における血縁と親密圏の再編成(生殖技術を取り巻く法制度と社会;第三者が関わる生殖技術と家族 ほか)
第3章 ヤングケアラーから考える―その問題と私たちがめざすべきケアと社会の未来について(ヤングケアラーとはどのような存在か;ヤングケアラーという経験とその中核的な問題 ほか)
第4章 人間の義務としての高齢者介護―尊厳・親切・感謝のコミュニケーション(高齢者介護という「問題」;カント倫理学の基本 ほか)
著者等紹介
水野友晴[ミズノトモハル]
関西大学文学部総合人文学科教授。京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。博士(文学)。研究テーマは西田幾多郎、鈴木大拙を中心とする日本近代哲学、宗教哲学、比較思想
中塚晶博[ナカツカマサヒロ]
岐阜聖徳学園大学看護学部教授。博士(医学)。神経内科専門医。京都大学大学院医学研究科博士後期課程単位取得退学。研究テーマは神経心理学、フィールド医学、医療人類学、生命倫理
日比野由利[ヒビノユリ]
金沢大学融合研究域融合科学系准教授。金沢大学医薬保健研究域医学系を経て現職。博士(保健学)。研究テーマは、社会学、融合科学、生命倫理
安部彰[アベアキラ]
三重県立看護大学看護学部教授。立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程修了。博士(学術)。研究テーマは、英米倫理学・政治哲学、医療・看護倫理学
平出喜代恵[ヒラデキヨエ]
関西大学文学部総合人文学科准教授。関西大学大学院博士課程後期課程修了。博士(文学)。研究テーマはカントを中心とする西洋近代哲学、倫理学、生命倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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