出版社内容情報
北はヒマラヤ山脈からデカン高原を経てインド洋にいたる国「インド」は人口13億人を抱える多様性にあふれた国です。カースト、ボリウッド、カレー、などさまざまなイメージがありますが、近年はコロナのワクチン輸出大国としても知られるようになりました。本書はこれらの人々がかつてはどこからきて住むようになったかという所から始め、植民地期での変容と現在にいたるまで、さまざまな文化をもつ人々がどのように共生しているのかという、インドの「今」に迫ります。執筆者は、インド在住ないしはインドに何度となく訪れた研究者・実務家で、現地で出会ったエピソードや写真なども掲載しています。1章1テーマで、民族、言語、宗教、教育など基本的な構成を押さえたつくりです。インドを知りたい方、インドの新たな顔を見たい方にも必見に書籍です。
内容説明
インドの多様な民族はどこからきて、どのように暮らしているのか。カーストや食生活、文学、音楽などは、時代の変化を受けて、どのようなかたちになっているのか。本書では、その成り立ちを古代インドの遺跡の遺物、民族の移動、DNAと言語などから解説。さらに植民地支配からの歴史を振り返りながら現代における、教育、宗教、医療、美容、動画配信、刑法などの事情についても紹介。執筆者たちの現地での実生活に基づいた「インドの今」を読み解く。
目次
南アジア世界をかたちづくるモノたち―印章、土器、装身具から
歴史にみるインドの多様性―古代から独立後まで
インドの民族と言語の多様性
関係性に埋め込まれたカースト
インドの教育
さまざまな宗教、さまざまなお墓―お墓でみるインド宗教史
インドの文学―ウルドゥー文学の今
インドのポピュラー音楽の変遷
インドの医薬・医療事情
インドの中間層の家庭における食の変遷
インド社会と外食産業の発展
安心安全な食の流通
インドの動画配信サービス
近代インドの罪と罰
著者等紹介
小磯千尋[コイソチヒロ]
亜細亜大学教授。Ph.D(プーナ大学)。専門はヒンドゥー思想史、マハーラーシュトラの地域研究
小松久恵[コマツヒサエ]
追手門学院大学准教授。Ph.D(ジャワーハルラール・ネルー大学)。専門はヒンディー文学、インド地域研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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