出版社内容情報
本書は約500にのぼる図を用いて整数論の体系を解説するという斬新な教科書である.数字では頭に入らなくても図なら直観的に理解できる,という初学者にも配慮して,見開き2ページで1つの理論の紹介から証明までが完結する.1日2ページから始まる整数論の世界が楽しめる.こだわりぬいたイラストデザインにはもちろん幾何学の美もつまっている.
特にユニークなのが,ガウスが「黄金定理」と呼んだ平方剰余の相互法則が,力学系の考え方を用いて証明されている.さらに,2次形式を分析するトポグラフ (地形図)という考え方により,代数的な議論に頼らず,類数の有限性や,ペル方程式の解の構築法などが述べられている.
原著は米国出版協会から2018年に表彰されており,教育・授業に関しても超一流といえるJordan Ellenberg氏やMatt Baker氏も大絶賛の書.
内容説明
米国出版協会推薦図書(数学部門・2018年)。整数論の大家たちがうなった幾何学的な初等整数論。アメリカ数学会話題の革命的教科書、待望の翻訳。本書は、約500にのぼる図を用いて整数論の体系を解説するという斬新な教科書である。数字では頭に入らなくても図なら直観的に理解できる、という初学者にも配慮して、見開き2ページで1つの理論の紹介から証明までが完結する。1日2ページから始まる整数論の世界が楽しめる。こだわりぬいたイラストデザインにはもちろん幾何学の美もつまっている。
目次
1 整数論の土台(ユークリッドの互除法;素因数分解;有理数と作図可能数 ほか)
2 法での計算(法の世界;法の世界の力学系;複数の法の世界を組み立てる ほか)
3 2次形式(2次形式のトポグラフ;定値形式;不定値形式)
著者等紹介
安福悠[ヤスフクユウ]
日本大学理工学部数学科教授。ハーバード大学(最優秀学士)、ブラウン大学Ph.D.、東京大学博士(数理科学)。ニューヨーク市立大学大学院センター数学科助教授、東京電機大学工学部・未来科学部数学系列助教、日本大学理工学部数学科助教授・准教授を経て、2019年4月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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