出版社内容情報
近年の線源および測定装置の超高度化,解析ソフトウェアの進歩によって,生体高分子の詳細な構造決定や,分子の動的挙動の追跡が可能になった.一方で処理のブラックボックス化が進み,得られた値の意味を十分理解しないまま解析を進めるケースも散見される.
本書は,読者が結晶学的素養を身に着け,適切に生体高分子の構造解析を進めるための実践的テキストである.第I部で解析法と結果公表手順の概要をまとめたのち,第II部,第III部にて,実際の解析手順に沿って,実践に即する技術とその理論的背景や必要性,注意点などを解説.本書を活用しながら解析を進めることで,それぞれの原理を正しく理解し,解析結果に自信と責任をもつことができる.
生体高分子を扱う構造生物学ならびに関連分野の学生・研究者必携の一冊.
内容説明
結晶学的素養を身につけ、適切に生体高分子の構造解析を進めるための実践的テキスト。第1部で解析法と結果公表手順の概要をまとめたのち、第2部、第3部にて、実際の解析手順に沿って、実践に即する技術とその理論的背景や必要性、注意点などを解説。
目次
第1部 概論(生体高分子の世界を覗く;構造解析の結果の公表)
第2部 回折実験(生体高分子の調製;生体高分子の結晶化;結晶の対称性;X線の散乱と回折 ほか)
第3部 構造解析(構造因子の特性;位相問題の解決;構造モデルの構築と位相の改良;構造の精密化 ほか)
著者等紹介
竹中章郎[タケナカアキオ]
1971年関西学院大学大学院理学研究科博士課程修了、理学博士。2008年東京工業大学大学院生命理工学研究科定年退職、日本結晶学会会長。いわき明星大学薬学部、千葉工業大学工学部を経て、現在日本大学文理学部(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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