出版社内容情報
江戸時代に大ベストセラーとなった和算書『塵劫記』を通して、日本における日常数学の誕生を読み解く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆるり
4
評価:なし。正確には時間と前提知識が足りず、読めるところだけ読んだという意味で評価不能。ブックカバーには”和算の入門書としても最適”との売り文句があるが、現代訳、単位についての解説、また解説の並び、計算についての解説、どれをとってもかなり不親切であり、入門書ではないと感じた。そのため、本書を取りこぼしなく理解したいと考えるなら必要な前提知識がそこそこ多いと思われる。 経緯:以前から塵劫記という読み物に興味があったが、”国立科学博物館のひみつ”を読んでからさらに興味を持ったため。(1/32022/12/05
siomin
0
塵劫記を中心に日本の数学史を紹介した一冊。利率計算や土地の寸法など、数学は生活に密接に関係しているので研究が進んでおり、そこから遊びとしての数学の発展していったのがわかります。ただ、数学嫌いの私には少々歯が立たない部分が多かった。数を数えるときに正の字を使うことがあるが、江戸時代では玉の字をつかっており、一二三王玉とすべて漢字で書き表すことができるというのは、実に美しいと思った。2024/06/28