内容説明
南太平洋の核放射能で巨大化したトカゲGOJIROは、長い間、昏睡状態にあった広島の少年コモドに呼びかけた。二人は自分達の身に起きた共通の悲劇を乗り越え、存在の真理と進化の謎を解明すべく、アメリカへ探求の巡礼にでる…。トマス・ピンチョン直系といわれる謎の新人が放つアヴァン・ポップ小説のクールな一撃。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴィオラ
4
黒丸さんの遺作ともいえる今作。久しぶりに、何を読んでるのか分からなくなりっぱなしの1冊。進んでは戻り進んでは戻り…で、時間がかかっちゃった(o´Д`)だからといって、(黒丸さんの文体が苦手なわけではないので)翻訳の問題じゃないよね。読み始めてすぐ「ニューエイジ」という単語が思い浮かぶように、もともと何だかよくわからない話なのだ。サブタイトルから「ET」的な話を想像して読むと、面食らう事うけあい(´Д`;)2013/05/22
ろびん
1
何が言いたいのか最初から最後までよくわからなかったな……。2019/05/24
龍國竣/リュウゴク
0
本書に登場するゴジロはゴジラをモデルにした放射能により巨大化したミュータント・トカゲだ。ゴジロは知性豊かで人間のように行動する。広島への原爆投下により昏睡状態にあった日本人コモドと友情を育む姿はなんとも皮肉だが、それを上回るポジティブさをもっている。2014/10/30
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- 和書
- 丸亀ナイト 文芸社文庫