出版社内容情報
本書では、基本的な天気図の見方から、季節ごとに起こり得る気象災害への備えのヒントを解説します。
内容説明
本書では、基本的な天気図の見方から季節ごとに起こりうる気象災害への備えのヒントについて解説します。さらに、近年の気象災害事例を取り上げ、実際に当時の天気図を用いながら災害を引き起こす現象がどのように発生したのかという観点から解説し、今後起こりうる災害に備えるための予備知識を提供します。そのほか、防災に活用してもらいたい情報を体系的にまとめ、気象キャスター経験者の視点から活用のコツとともに紹介します。
目次
第1章 天気図の見方(天気図の基本を知ろう;四季とともにめぐる天気図;高層天気図)
第2章 近年の気象災害事例(解ける雪の怖さ;南岸低気圧による大雪と雪崩;急発達した低気圧が新年度を直撃! ほか)
第3章 防災情報としての気象情報(「判断する」ための基礎知識;大雨に関する情報;「行動する」ための情報 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すぅけ
1
気象予報が当たる確率は、ここ数年でずいぶん向上したように思う。天気予報を出すためには莫大な情報の整理とこれまでの観測結果を照らし合わせることが非常に難しいことが理解できた。テレビの天気予報の時間が限られている中で、お天気キャスターが複雑な気象状況・予想を解りやすく解説していただけていることが、ちょっと理解できたような気がした。2021/05/02
phenol19
0
2010年代は災害が多くそれに伴い天気予報も進化した。20年代は災害が減ることを願う。2021/07/10
卓ちゃん
0
2010年代の気象災害事例をたくさん取り上げ、それらがどのようにして起きたかを天気図を使って解説してくれており、どれも記憶に新しい事例ばかりなので、実感をもって理解することができた。また、大雨警報や土砂災害警戒情報などの各種予報・警報等の内容の解説のほか、避難を呼びかける「避難勧告」や「避難指示」等の名称が頻繁に変わってきた経緯についても解説がされており、これまでの気象庁の予報制度や災害対策基本法に基づく市町村の避難指示等の制度の変遷の歴史がよく分かった。2021/04/23