モビリティーズのまなざし―ジョン・アーリの思想と実践

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モビリティーズのまなざし―ジョン・アーリの思想と実践

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  • サイズ 46判/ページ数 229p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784621305652
  • NDC分類 361
  • Cコード C1036

出版社内容情報

「モビリティーズ」という分析概念について、交通や通信の移動性の展開を初学者にわかりやすく解説。

内容説明

動き、伝え、共に苦しむ―激震する集合的生命の未来を社会学者ジョン・アーリを起点に再考する。アクター・ネットワーク理論、相互行為論、エスノメソドロジーなど周辺分野に目配りし、移動と可塑性、存在と不在、メディア・コミュニケーション、自然、グリーフケアなど理論と実践のはざまにおける模索から、潜在能力としてのケイパビリティに誘う。ブルーノ・ラトゥールからアマルティア・センに至る論理の接続は圧巻の一語に尽きる。

目次

はじめに―グローバル化とモビリティーズ
第1部 理論(『不在の存在』と音響の価値創出―アクター・ネットワーク理論、リスク論、アフォーダンスとの邂逅;『モバイル・ライブズ』―首都圏の鉄道システムにおける技術と身体;物流スタディーズと『カーゴ・モビリティーズ』―「表象されない忘れられた空間」と「秩序づけられた無秩序」)
第2部 理論から実践へ(時間のエッジにおけるグローバル・テレポイエーシス―メディアのモビリティーズで問題化される都市;パフォーマンスとしての“まなざし”、実践のなかの“まなざし”;マンガ・アニメに見る「自然」をめぐる論争―『ドラえもん』をContested Naturesの観点から考察する)
第3部 実践(見知らぬ人同士の“つながり”の変容;象徴権力としてのスポーツとジェンダー―「体育会系」ハビトゥスに見られるスポーツの象徴支配;死別の悲嘆が開くネットワーク―グリーフケアと動く場のスピリチュアリティ;グローバル化と戦争のディスクール―日本人女性ディアスポラの言説における時間‐空間の再編成)
おわりに―生物から見るモビリティーズの未来

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いたる

0
10の章と6つのコラムからなる、てんこ盛りの内容で、アーリの守備範囲の広さに打ちのめされた。いつかはアーリを履修しなければと思っていたので、本書のような読み物はありがたい。2021/08/02

ともり

0
色々な論点が含まれていて散乱している気がしつつ、モビリティーズという概念に含意されるものの多様性を考えるとこうなるのは必然なのかなとも思う。モビリティーズとは何かをもう一度勉強し直したい。2021/06/19

環世界

0
アーリの弟子である編者による論集。アーリに対する追悼論集の意味合いがあるのはわかるけれども、ちょっと内容が拡散しすぎですよねぇ。。。モビリティーズをタイトルにするなら本書独自のモビリティーズ観をきっちり打ち出し、それを軸として多角的に論じる方がいろいろ良かったのではと個人的には思う。2021/03/03

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