出版社内容情報
イノベーションの根源にあるチャレンジ精神は如何にして動機づけられるか。その構造をアンケート調査や統計分析を駆使して探る。
内容説明
経済成長の原動力ともいわれるイノベーション。それを生み出すために成果主義が導入されたり、仕組みが整備されたりなど外的な「制度」が重視されてきた。しかし、イノベーションの根源にあるのは生み出すべき人のチャレンジ精神である。では「アントレプレナーシップ」(起業意欲)とも言い換えうる、そのチャレンジ精神はいかに動機づけられるのか。本書では若手研究者や研究機関、大学生などチャレンジ精神を求められるものたちにとって、イノベーションを生み出そうとする動機づけの構造はどのようなものなのかを、アンケート調査や統計分析を駆使して浮き彫りにする。
目次
序 はじめに:イノベーションの源泉を探る
第1部 業績評価と成果の関係(外的報酬と組織パフォーマンスに関する先行研究レビュー;評価・報奨制度はイノベーション活動の成果を向上させるか:日本における実証分析)
第2部 動機づけのジェネレーション・ギャップ(年齢、意欲、創造性の関係に関する先行研究レビュー;若手技術系人材の動機づけ;上司と部下のモチベーション・ギャップ)
第3部 若者のチャレンジ精神の源(大学院生の研究意欲と創造性を高めるもの;アントレプレナーシップ・モチベーションとその阻害要因;現在の大学生のチャレンジ精神)
結 おわりに・総括
著者等紹介
金間大介[カナマダイスケ]
金沢大学人間社会研究域経済学経営学系教授。北海道札幌市生まれ。横浜国立大学大学院物理情報工学専攻博士後期課程修了。博士(工学)。バージニア工科大学大学院Visiting Scholar、文部科学省科学技術・学術政策研究所研究員、北海道情報大学准教授、東京農業大学准教授を経て、2018年より金沢大学に勤務。研究・イノベーション学会編集理事、日本知財学会編集委員、組織学会員、日本マーケティング学会員。専門はイノベーション論、マーケティング論、産学連携論、知財マネジメントなど。ケーススタディから質問票を用いた定量分析まで幅広く行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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