内容説明
幾多の国際交流を経て日本に伝えられ、日本的に独自の進展をみせた「日本仏教」。いま仏教は現代社会の課題に寄り添う存在として国内外で注目されている。日本仏教の歴史と軌跡をたどりながら、現代的意義と展望を論じた、仏教の神髄を知る一冊。
目次
第1部 東アジア仏教圏と「日本仏教」の形成(奈良・平安の時代にみる中国仏教の日本的受容;親鸞浄土教の成立と展開)
第2部 近代日本仏教の国際交流(明治仏教の国際化の歩み;大谷光瑞の国際交流事業の再検討;戦時下・仏教国際交流の試みと挫折)
第3部 仏教の国際貢献に向けた課題と展望(アジアのエンゲイジド・ブッディズムとその可能性;日本仏教の社会性・公益性;多文化共生社会における日本仏教の可能性―トランスナショナルな視点からの再検討)