目次
第1章 メトロポリタニズムと方法
第2章 ラディカリズムと革命
第3章 モダニズムと記憶
第4章 ユートピア主義と効用
第5章 参加と政治
第6章 ベンヤミンの追想
著者等紹介
末包伸吾[スエカネシンゴ]
1963年大阪府生まれ。1986年神戸大学工学部建築学科卒業。1989年ワシントン大学大学院修了。1990年神戸大学大学院修了。1990年鹿島建設建築設計本部建築設計部。1994年神戸大学工学部建築学科助手。1999年同上助教授。2009年関西大学環境都市工学部教授。2014年神戸大学大学院工学研究科建築学専攻教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kthyk
13
ナチに追われ、ピレネー山中で服毒自殺をせざるを得なかったベンヤミン、彼の「パサージュ論」は建築のポストモダニズム時代、いつも気になる本であり続けた。ベンヤミンと建築、その表象論的関わりをこの書は克明に語っている。その内容は同時代の芸術、そして都市と建築、その弁証法的関わりの解説。21世紀の建築、それはもはや反オブジェクト、ペーパーレスの建築時代には意味を為さない。やはり、そうだったのか。前書を読み取れなかった我が身、再読して見ようと思う。彼とは意見を違えた作曲家のアドルノもそのユートピアは?だっただろう。2024/07/24