内容説明
光の性質を体系的に学ぶことができる教科書。初歩的な数学のみを前提とし、工夫された図や写真を多用して、直観的に理解しやすい構成となっている。教育に主眼を置きつつ記述の仕方を現代的にし、最新の内容を盛り込むという従来からの基本方針はそのままに、改訂版では、可能な限り説明方法を改善し、取扱い方の現代化を継続するとともに、技術の進展に合わせて内容を更新した。たとえば、光子や位相子やフーリエ解析の記述を増やし、原子干渉計を議論しメタマテリアルを扱っている。このような方針により本書は、急速に進展する光学分野への手引きにもなっている。改訂版では多数の例題を追加し、実践的理解を促す。第2巻では、光学の理解に欠かせない波動現象について、波動の重ね合せや偏光と干渉、および回折について取り上げる。
目次
7 波動の重ね合せ(等しい周波数をもつ波動の加算;異なる周波数をもつ波動の加算 ほか)
8 偏光(偏光の性質;偏光子 ほか)
9 干渉(一般的考察;干渉の条件 ほか)
10 回折(予備的考察;フラウンホーファー回折 ほか)
著者等紹介
尾崎義治[オザキヨシハル]
昭和50年大阪府立大学大学院電子工学専攻修士課程修了。同年日本電信電話公社(現、日本電信電話株式会社)武蔵野電気通信研究所入所。昭和59年同厚木電気通信研究所主任研究員。平成11年より北見工業大学工学部教授。現在北見工業大学名誉教授。帝京科学大学、芝浦工業大学、明星大学非常勤講師。工学博士
朝倉利光[アサクラトシミツ]
昭和35年ボストン大学大学院物理学専攻修士課程修了。ボストン大学物理学研究所助手、アイテック・コーポレーション情報技術研究所研究員、東京大学生産技術研究所助手、北海道大学工学部助教授、同大学応用電気研究所および電子科学研究所教授、同研究所長、北海学園大学工学部教授、同大学長。現在北海道大学名誉教授、北海学園大学名誉教授。工学博士、フィンランド・ヨエンス‐大学名誉博士。応用物理学会光学論文賞、北海道科学技術賞、応用物理学会賞(2回)、島津賞、紫綬褒章、デニス・ガボール賞、北海道新聞文化賞、C.E.K.メーズ賞、福島県功労者知事表彰、瑞宝中綬章を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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