出版社内容情報
葉タバコの生産とその加工品の嗜好が、否定的に傾く様子と、「アメリカタバコ戦争」を当時の広告から、アメリカ社会の軌跡をたどる。
内容説明
アメリカ経済を植民地時代のはじめから支えてきた、葉タバコの生産とそれを加工した製品。これらが時代の流れとともに否定的に扱われるようになった経緯、さらには産業として根強いタバコ業界による反論を、さまざまなタバコ広告からひもとく。未成年者による喫煙や健康を志向する社会の変化など、それに対処しようとした業界の姿が本書では描かれている。受動喫煙に関連して、タバコ使用に対する規制強化が叫ばれる現代社会の様相を、本書はあらためて考える契機にもなるであろう。
目次
プロローグ
第1章 初期タバコ広告
第2章 紙巻きタバコの流行と時代背景
第3章 健康をアピールする証言広告
第4章 タバコ不健康説と「マルボロ」広告
第5章 受動喫煙に関する意見広告
第6章 未成年者の喫煙に関する意見広告
エピローグ
著者等紹介
岡本勝[オカモトマサル]
広島大学名誉教授。1951年生まれ。専攻はアメリカ研究。同志社大学文学部卒業。ボストン・カレッジ大学院修士課程(アメリカ研究)修了、ブランダイス大学大学院博士課程(アメリカ史)中退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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