内容説明
遺跡とは、人間と自然の営みそのものであり、その痕跡がない場所などは存在しない。何かしらのかたちで、遺跡は残されている。本書は47都道府県という現在的な枠組みのなかで、広く壮大なスケールで営まれてきた人間活動をまとめたものである。個々の遺跡の記述から、その多様な背景を伝えきることは不可能だが、さまざまな土地に根ざし生きてきた過去の人々の姿が、少しでも立体的に浮かび上がるように遺跡を選択した。知りたい遺跡とその特色が探しやすい都道府県別の編集!専門用語は「コラム」で易しく解説!利便性の高い「遺跡名索引」も収録!
目次
第1部 遺跡の基礎知識(遺跡大国日本;遺跡の発見か破壊か;考古資料の性質;日本考古学の先駆者たち;考古学トピック;遺跡のゆくえ)
第2部 都道府県別 遺跡とその特色
著者等紹介
石神裕之[イシガミヒロユキ]
京都造形芸術大学准教授、博士(史学(慶應義塾大学))。慶應義塾大学文学部准教授を経て現職。日本考古学を専攻し、東京都区内の都市再開発に伴う発掘調査や石造物調査に従事してきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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糸車
20
基本的な知識が足りないため、全部を頭に入れるのははなから無理だと思っていたけど。本当にびっくりするほど知らない自分にがっかり。とりあえず出身地兵庫と今住んでいる大阪から目を通す。自転車で20分ほどの距離にある遺跡が娘たちの母校の地歴部の生徒たちが発掘したものというのは知っていたので、本書に取り上げられているのが嬉しい。ただ文字ばかりなのでもうちょっと写真とかあるともっとたのしめるんじゃないかしら。もっと知りたい人はここから深く調べて行ってね、ということかなあ。2018/04/11
月と星
3
★★★旅行のための下調べ。ついでにわが県を読んでみたら,全く初見の遺跡があり興味がわいた。2018/04/09
絵具巻
1
文京区立根津図書館で借りました。2020/03/24
金監禾重
0
1ページほどで各都道府県の歴史を概説し、代表的な遺跡を簡単に紹介している。パラパラめくって好きなところから読んでも楽しめる。ただ、特に重要な遺跡に認定されている「特別史跡」はもっと重点的に取り上げてほしかった。また校正不足も気になる。2018/05/25