内容説明
マクスウェル方程式から伝送方程式を導き、そのうえで回路理論との接続を行う、シームレスに体系化された回路理論および伝送理論、電磁気学の重要な概念を理解できる構成。回路の問題を解くにあたっては、高度な数学は用いず、数値計算で解く直感的なアルゴリズムで説明している。
目次
第1章 集中定数回路の基本素子と基本方程式
第2章 微分方程式を用いた回路問題の解法
第3章 交流定常状態と複素インピーダンス
第4章 電気回路の定理と基本回路
第5章 行列を用いた回路表現
第6章 集中定数回路の数値計算法
第7章 電位と電流の基礎であるマクスウェル方程式
第8章 マクスウェル方程式から導出した伝送線路理論
第9章 伝送線路理論における電位係数と誘導係数
第10章 伝送線路の数値計算法
第11章 伝送線路でのコモンモードと電磁ノイズ
著者等紹介
阿部真之[アベマサユキ]
大阪大学大学院基礎工学研究科教授。1999年大阪大学大学院工学研究科博士後期課程修了、博士(工学)。1998年日本学術振興会特別研究員、1999年株式会社東芝、2003年大阪大学助教授(准教授)、2005年科学技術振興機構さきがけ研究員(兼任)、2012年名古屋大学准教授を経て、2014年より現職。2009年ファインマン賞(アジア人初)受賞。専門はアトムテクノロジー
土岐博[トキヒロシ]
大阪大学名誉教授。1974年大阪大学大学院理学研究科博士課程修了、理学博士。1974年西ドイツユーリッヒ原子核研究所、1977年西ドイツレーゲンスブルグ大学、1980年アメリカミシガン州立大学助教授、1983年東京都立大学助教授、1995年大阪大学核物理研究センター教授、2005年核物理研究センター長(6年間)、2010年退職。2000年フンボルト研究賞受賞。専門は原子核理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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