中国古代化学―新しい技術やものの発明がいかに時代をつくったのか

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  • サイズ A5判/ページ数 276p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784621301845
  • NDC分類 430.222
  • Cコード C1043

内容説明

新石器時代以前から清代に至る中国の化学技術の発展の歴史を、今日の科学的知見をもとに紹介。化学の立場から、現代科学の基礎概念の発展に古代中国が関わってきた役割を知ることができる。内容には、青磁・唐三彩・天目釉に代表される窯業、青銅・黄銅・白銅・鋼等の冶金、種々の丹薬の開発と物質に関する古代概念の形成、火薬の発明、さらに、製塩技術や、糖・酒・酢・味噌・醤油という発酵・醸造技術、藍・茜・紫・黄檗などによる染色や、織物の洗浄技術の発展の経緯が含まれる。

目次

1章 中国古代の製陶と製磁における化学的成果
2章 中国古代の冶金における化学的成果
3章 中国煉丹術と製薬学における化学的成果
4章 中国古代の塩と糖の化学技術
5章 中国古代の醸造における化学的成果
6章 中国古代の染料と染色における化学的成果

著者等紹介

趙匡華[チョウキョウカ]
北京大学化学学院教授、中国科学技術史学会常務理事、化学史専攻委員会主任を務める。現在、化学と分子工程学院教授。1955年北京大学化学科卒業

廣川健[ヒロカワタケシ]
広島大学名誉教授、理学博士(広島大学)。昭和45年広島大学理学部化学科卒業

尾関徹[オゼキトオル]
兵庫教育大学教授、理学博士(大阪大学)。昭和51年大阪大学理学部高分子学科卒業

〓凌峰[ユリョウホウ]
兵庫教育大学大学院博士課程在学中。2014年中国海南師範大学外国語学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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さとうしん

9
王朝時代の中国の化学に関する事項を、冶金・丹薬・製塩・製糖・醸造・染料と幅廣く取り上げており、その概要を把握するには手頃な内容。ただ自然科学方面の研究者が翻訳に当たり、人文系の中国学研究者が関与していないということで、翻訳の不備が目立つのが残念。たとえばタイトルの『中国古代化学』は原書の書名を踏襲したものだが、中国の古代とは広くアヘン戦争以前の時代を指す。実際本書の内容は明清にも及んでおり、『中国化学史』あたりが適切な訳題だったのではないかと思う。2017/12/07

ふみ乃や文屋

0
現在私が興味を抱いている「化学」と、大学での「中国学」の2大要素がタイトルに入っていたのと、本体1,500円を廉価なので購入に至る。元素記号とか化学的知識の乏しい私には、正直に申し上げて理解の及ばない部分もあるが、それでも点々と理解できそうなところはあった。とはいえ、中国において化学がどのように見つけられ受容され発展していったかのは一端を知ることが出来たのは益である。古代化学は現在からすればそんな馬鹿なと漏らしたくなることもあるが、それは文化史として見れば面白いだろう。2017/12/25

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