数学がいまの数学になるまで

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  • サイズ A5判/ページ数 416p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784621301685
  • NDC分類 410
  • Cコード C3041

出版社内容情報

現在の数学のあり方と人間が進化の過程で獲得してきた能力との相容れなさを、数学史や例題から解説した一冊。

植野 義明[ウエノ ヨシアキ]

落合 卓四郎[オチアイ タクシロウ]

内容説明

数学を教え、学ぶことはなぜそんなに難しいのか?これを理解するために、本書では、進化の生存競争で利点をもたらした結果、人間に生得的に埋め込まれるようになった直観的な数学の能力と、そうでない能力の違いを認識する重要性を指摘する。本書ではまず、ギリシャから始まり、ニュートン力学、電磁気の理論、相対論から量子論にいたるまで、物理的世界の記述のために数千年にわたって発展してきた数学が、直観的な数学とは衝突すると解説する。他にも、大きなサイズの標本に正しく対処する統計学的な能力や、ゲーム理論などの人間集団が取る行動の数学的分析のほか、人間には理解不能なコンピューターの高速性も直観的でないと説明され、それは論理を基礎とした厳密な数学のあり方にまで及ぶ。

目次

第1章 進化と数学と数学の進化
第2章 数学とギリシャの人たちの世界観
第3章 数学と近代初期の世界観
第4章 数学と近代の世界観
第5章 ランダム性の数学
第6章 人間行動の数学
第7章 計算とコンピューター
第8章 本当に疑いはないか
第9章 数学における研究の性格
第10章 数学を教え、学ぶことはなぜそんなに難しいのか

著者等紹介

アーテシュテイン,Z.[アーテシュテイン,Z.] [Artstein,Zvi]
ヴァイツマン科学研究所(Weizmann Institute of Science)教授

落合卓四郎[オチアイタクシロウ]
数学教育学会会長、東京大学名誉教授、日本体育大学元学長

植野義明[ウエノヨシアキ]
東京工芸大学工学部准教授、東京大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

∃.狂茶党

1
数学はどのように見出されてきたかを、ほとんど数式を用いずに語る本。 イスラエルでの数学教育と教育産業に関する問題が語られるんですが、これは多分世界中のあらゆる教育につきまとう問題であると思う。学生親教育者政治家には、この章だけでも読んでほしい。役に立つとか、順位付、達成感などのいかがわしさが伝わると思う。 数学は、直感に反することがあるから、理解が困難になる。 直観の不備が理屈化される部分に、妄想の働きと、物語の根源が元型論を成立させるものとして、数学的厳密さとは別の曖昧な論理の力があるのではないか? 2021/07/22

ざっきい

1
題名に惹かれ読んだ本。2014年出版、英語版タイトルは「Mathematics and the Real World」。数学の歴史を辿るにとどまらず、進化的に見て人間にとって論理的・統計的思考が難しい点を繰り返し主張する。幅広く取り上げられているため長いが良書。個人的には、「数学をつくった人々」「現代世界における意思決定と合理性」他が合成され、あとは数学教育に関する懸念が入った感じであった。2018/06/03

mft

1
数学と数学が関わってきたほかの学問との歴史をたどりながら、生物としてのヒトの自然な感覚とずれた数学の特性を解き明かしていく。しかし、数学はそんなに特殊な学問じゃないという主張に(ほかの本に比べると)力点があるように感じた2018/04/24

TaiCo

0
人間が進化の過程で発達させてきた生得的感覚と、数学の大部分の内容は整合しない。原始的な生活をしていた頃は不必要だった概念が、数学では求められる。感覚との不一致と戦いながら、どのように数学を、直観の不正確さを修正するための道具として利用してきたかについての人類史が書かれている。数学は世界に最初から存在するものではなく(これを自分はよく忘れる)、人類が脳の限界に挑みながら、試行錯誤の中で構築しているものであることを再認識できた。2020/02/25

takao

0
ふむ2019/01/14

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