内容説明
あらゆる現場において、安全、とりわけヒューマンエラー防止と現場力強化が重要な管理課題になっている。本書は、エラー防止と現場力強化に向けて、人間の特性を踏まえた現場安全構築の技術、安全文化の構築、事故調査・未然防止の方法、さらに安全マネジメントシステムの実際を、実務と紐付けながら広く深く学べるよう構成した。
目次
安全の考え方
ヒューマンファクターと安全
現場改善
マニュアルの制定と徹底
注意の特性と不注意
知覚・認知の特性と“思い込み”
認知モデル
診断
コミュニケーションとチームづくり
ノンテクニカルスキル〔ほか〕
著者等紹介
小松原明哲[コマツバラアキノリ]
1957年東京生まれ。早稲田大学理工学部工業経営学科卒業。博士(工学)。産業医科大学医学部訪問研究員、金沢工業大学教授を経て、2004年より早稲田大学理工学術院創造理工学部経営システム工学科教授。専門は、安全人間工学・人間生活工学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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西郷どん
5
購読本。 ヒューマンエラーについての内容が短い章ずつに分けられて読みやすい。ゼロにはできないと認めているところもいい。 2022/10/02
Kohe
1
一般的な理系の教科書と比べて内容が離散的・理想論な印象。 ヒューマンエラーや労働安全衛生の分野は実践知が多く、体系化されてないということか?という印象を受けた。2021/04/28
monotony
1
課題図書。タイトルから想像したほど堅い内容ではなく、体系的な理論を押さえつつ、人間の感覚的な側面からも良くまとまっている印象を持ちました。大事なのは各々の現場の工夫。それを支える理論と技術の本です。2017/03/30
M
0
実践的で良くまとまっている一冊。ファイルの背表紙を工夫することで整頓が進むやり方や、上に物を載せないようにするために天板をナナメにするなど、エラーを防ぐための仕組みは色々考えられるものだと勉強になる。良著。2020/11/01