内容説明
客観的で合理的な薬物治療の実施が強く求められている。本書では、薬物血中濃度を解析するという従来の薬物動態、TDMのイメージを一新し、薬物血中濃度を用いずに薬物動態の視点、情報を薬物治療のモニターに付加し、モニターの内容を豊富化していくための概念や具体的な方法を示すことに力点が置かれている。薬物動態学の臨床適用という目的に徹した書である。薬剤師、医師、看護師など薬物治療にかかわる者、また、医薬品の臨床開発にかかわる者すべてが習得したい内容である。
目次
A 薬物血中濃度のとらえ方
B おもな疾病における薬物動態変化の推定の考え方
C 薬物の投与設計に必要な関係式
D TDMの実際
E PK/PD解析
F 薬物の体内動態パラメータ値と特徴づけ