出版社内容情報
ウォーキング・登山で、活発な火山活動によって形成された火山によってもたらされた、肥沃な大地の形成について、知識を深める。
特定非営利活動法人火山防災推進機構[トクテイヒエイリカツドウホウジンカザンボウサイスイシンキコウ]
2012年創設。火山噴火による被害の軽減を主目的とし、調査研究や観測体制の支援、防災教育・啓発の普及促進、火山減災支援、火山災害に強いまちづくり・ひとづくりの推進など、国際機関と連携しながら活動を行う。火山噴火予知連絡会、全国の火山専門家などから構成される。
内容説明
日本は北から南まで110もの活火山をもつ火山国である。火山は、ひとたび噴火したら大きな脅威をもたらすが、噴火をしない期間のほうが長い。その間に私たちは、くり返される噴火で形成された独特の景観美、温泉、肥沃な大地などによる恵みを享受している。今回、長年火山の研究や関連した仕事に従事してきた火山のプロが「22の活火山」を取り上げ紹介する。普段の登山では気づきにくい、プロの視点だからこそわかる「火山が活きている証」を見に、本書を片手にウォーキングを楽しみながら、そして噴火に十分注意しながら、火山散策に出かけてみませんか。
目次
北海道(樽前山(北海道)
北海道駒ヶ岳(北海道))
東北(八甲田山(青森県)
岩手山(岩手県) ほか)
関東(箱根山(神奈川県・静岡県)
富士山宝永火口(静岡県) ほか)
中部・甲信越(草津白根山(群馬県・長野県)
浅間山(長野県・群馬県) ほか)
九州(鶴見岳・伽藍岳(大分県)
九重山(大分県) ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
田氏
4
多くのガイド本が植物や景色の観点からコースを組み紹介するのに対し、これは火山の成り立ちを知り過去の姿に思いを馳せるポイントを取り上げた一冊である。コースタイムなどは記載されていないため、扱いは参考書か。あとがきにもある通り複数の執筆者による寄稿を編纂したもの故か、章によって相当に不均質な感がある。文章の巧拙は気に留めまいとしても、基盤となる知識量に大きな差異があってはそうもいかない。それでも掲載に至っている事、後半へ向け校正が杜撰になっていくあたり編集の労苦が偲ばれる。とはいえ勉強として読むには概ね満足。2017/04/30
竜玄葉潤
1
ウォーキングガイドとしては今一、火山ガイドとしても今一。だけど、両者を融合させた点は秀逸。火山系の本を読んでいると「ここは行けないな!」と思うことが多いが、この本を読むと行きたくなる。2020/02/18
こ~じぃ。。
0
楽しむ為には常に噴火への備えが必要。。2016/12/09