内容説明
春…出産、夏…育子、秋…繁殖、冬…雪とのたたかい。シカは、四季折々に、それぞれの土地で、それぞれの自然と深くかかわって生きている。調査地は、岩手県五葉山。その地は、ホンシュウジカの北限といわれている。シカは、その地で、どのように植物的自然とかかわり、どのように暮しているか。10年余の山歩きをとおして、生態研究の基礎項目を一つ一つ解き明かしていくとともに、今、増えやすく減りやすい彼らの保護のための具体的な指針を示す。
目次
第1章 序章
第2章 本格的調査
第3章 ミヤコザサの生態を考える
第4章 シカの生態を考える
第5章 応用問題
第6章 シカの保護管理
著者等紹介
高槻成紀[タカツキセイキ]
1949年鳥取県生まれ。1978年東北大学大学院理学研究科修了(理学博士)。東京大学総合研究博物館教授を経て、麻布大学獣医学部教授。専門は動植物生態学。国内各地のニホンジカの研究をするとともに、各地の野生動物の研究にも取り組む。また海外でもモンゴルを中心に、スリランカ、マレーシアなどでも保全生態学的研究を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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