出版社内容情報
天気予報はいかに科学の範疇に収められ、現代気象学へと昇華したのか。28人の科学者を中心にその歴史をわかりやすく語る。
内容説明
多くの人が当たり前のように利用している気象予報は、どのようにしてできあがったのだろうか。28人の科学者にスポットを当て、気象予報がまだ科学とはいえなかった18世紀から、コンピュータを利用する現代のかたちになるまでの歴史をたどる。時には命がけの冒険でデータを集め、綿密な観察によって混沌としているようにみえるものから法則を見つけ出し、さまざまな困難と戦いながら時代の逆風に耐えて少しずつ気象の真実にせまっていった、科学者たちの生き様。
目次
第1部 生まれたばかりの幼子(ベンジャミン・フランクリン―風を追う;ルーク・ハワード―雲を命名する ほか)
第2部 アメリカの嵐(ウィリアム・C.レッドフィールド―痕跡を歩く;ジェームズ・P.エスピー―嵐の養育家 ほか)
第3部 大きな流れ(ロバート・フィッツロイ―報われなかった先駆者;ユルバン・J.J.ルヴェリエ―クリミアを覆う雲 ほか)
第4部 前線とともに(ウィルヘルム・ビヤクネス―ベルゲン学派の指導者;ルイス・フライ・リチャードソン―予報工場 ほか)
第5部 新たな科学への急展開(ジュール・グレゴリー・チャーニー―数学を制する;ジェローム・ナマイアス―季節予報の予報官 ほか)
著者等紹介
堤之智[ツツミユキトモ]
1958年生まれ。熊本地方気象台台長。九州大学理学部卒業。同大学大学院理学研究科大気物理学専攻修士課程修了後、気象庁入庁。気象研究所主任研究官、観測部環境気象課、青森地方気象台台長、水戸地方気象台台長などを経て、現職。理学博士。元WMO温室効果ガス科学諮問部会委員。専門は地球温暖化やオゾン層破壊などの大気環境(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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