出版社内容情報
クモの生存に必須の“糸”。クモはどうやって、多様な糸の使い方を編み出してきたのか?クモの糸を通じて進化の神秘がわかる科学読み物
・クモはいたるところにいる。空中、地中、そして水中にも!クモはなぜこんなにも生息範囲を広げられたのか?
・糸の強さは鋼鉄の5倍!(重量比)なぜこれほどの強度が出せるのか?
・見る角度によって消える糸、水中で空気を保持する糸、投げ縄のように獲物に飛ばす糸・・・クモの糸はなぜ、多種多様な機能を獲得できたのか?
上記のような疑問に対する答えが、クモと糸の進化を追うなかで、明解に記されます。そして最終的には、生命の進化に思いをはせることができる一冊。
1.化石
2.生きている化石
3.偶然と変化
4.外、上へと向かって
5.薄い空気にも負けずに
6.小さな変化、大きな利益
7.回転し、走り、跳び、泳ぐ
8.鉛直圏へ
9.因果関係
10.どうやって騙すか
11.‘完璧’以上
12.無限の種類
目次は予告なく変更する場合がございます。ご了承ください。
【著者紹介】
お茶の水女子大学理学部化学科卒、東大院生物化学専攻、理学博士。東大理学部助手、マックスプランク研究所などを経て、1995年まで東京化学同人現代化学編集室勤務。著書『雌と雄のある世界』(集英社新書)、翻訳『ミドルワールド』(紀伊國屋書店)
内容説明
クモはいたるところにいる。確認されただけでも総勢四万種と、動物としては三番目に多い。クモは生き方も多様だ。円い網を張るクモだけでなく、地下に潜んだり、糸を投げたり、擬態をしたり…糸で空を飛ぶものもいる。いったい、なぜクモはそんなにも繁栄できたのか?本書は、クモの糸を手がかりとして、クモの四億年の進化の過程を、最新の分子生物学や生態学の知見をもとに紐解いていく。本書を読めば、クモが糸をつくり続けた理由が、そして、クモとその糸の深遠な歴史がわかるだろう。
目次
化石
生きている化石
偶然と変化
外へ、上へと向かって
薄い空気を征服
小さな変化、大きな利益
回転し、走り、跳び、泳ぐ
より広い空間へ
因果関係
どうやって騙すか
「完璧」を越えて
数限りない種類
著者等紹介
ブルネッタ,レスリー[ブルネッタ,レスリー] [Brunetta,Leslie]
フリーランスライター。ニューヨーク・タイムズを始めとした、さまざまな媒体に記事を掲載している
クレイグ,キャサリン・L.[クレイグ,キャサリンL.] [Craig,Catherine L.]
進化生物学者、クモ学者。とくにクモの進化について、糸の分子から生態までの特性をもとに研究を進めている
三井恵津子[ミツイエツコ]
サイエンスライター。武田計測先端知財団プログラムオフィサー。東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻修了(理学博士)。同理学部助手、マックスプランク研究所、ソーク研究所を経て、1995年まで東京化学同人現代化学編集室勤務
宮下直[ミヤシタタダシ]
生態学者、保全生物学者。東京大学大学院農学生命科学研究科・教授(農学博士)。東京大学農学系研究科修士課程修了。2012年より日本蜘蛛学会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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