内容説明
量子論的世界が、現象に対する直観的理解や古典力学的な取扱いと、いかに異なるかを、わかりやすく解説。なぜ量子力学が必要となり、問題はどう解決されたのか、現代の目で、量子論発展の歴史を見直す。物質も光も波であり粒子であるという二重性の“不思議”から始まって、初学者が疑問に思い、つまずきがちなポイントをていねいに解説している。
目次
1 量子力学の「あらすじ」
2 波動光学と幾何光学
3 エネルギー量子の発見―黒体輻射
4 光の粒子性の確認―光電効果とコンプトン効果
5 ボーアの原子模型
6 物質の波動性
7 不確定性関係
8 波の重ね合わせと不確定性関係
9 シュレーディンガー方程式と波動関数
10 波動関数の収縮と確率解釈
11 波動関数と物理量
12 入門の終わり―井戸型ポテンシャルを例に
著者等紹介
前野昌弘[マエノマサヒロ]
1985年神戸大学理学部物理学科卒業。1990年大阪大学大学院理学研究科博士後期課程修了。現在琉球大学理学部物質地球科学科准教授。理学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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