出版社内容情報
本書は、薬剤師に近年求められているトリアージに必要な
臨床技能の習得と向上を目的として刊行された書籍です。
現在の日本は,少子高齢化に伴う,医療費高騰,医師不足といった
深刻な医療問題を抱えている.
これら問題を解決するための一助として期待されているのが,
「セルフメディケーション」や「在宅診療」である.
一般住民のセルフメディケーションを支援し,
また,積極的に在宅診療に関わっていくことは,
薬物の専門家として薬剤師が果たすべき責務である.
これからの薬剤師は,活躍の場が広がり,
重い疾患を持つ患者と直接関わる機会も増えてくる.
薬剤師が患者の状態を判断し,
「救急車を呼ぼう,
「病院に行ったほうがいい」
「OTC薬(Over-The-Counter Drugs:一般医薬品)を使って様子をみよう」
といった医療判断を迫られる機会も増えるのは必然である.
この医療判断を「トリアージ」という.
本書は,薬剤師および薬学部学生を対象に,
トリアージに必要な臨床技能の習得と向上を目的として企画されたもので,
「全身状態の評価(視診とバイタルサイン)」
「トリアージのための問診法」
「トリアージの実際」
「主要な症状」の4つの章から構成されている.
薬剤師がトリアージを行う際に必須の情報がまとめられており,
臨床の現場における実践的マニュアルというだけでなく,
生涯学習として症候学を学ぶという目的にも十分に耐えうる書籍できある.
第1章 全身状態の評価
第2章 トリアージのための問診法
第3章 トリアージの実際
第4章 主要な症状
症状1:頭痛
症状2:咽頭痛
症状3:咳・痰
症状4:腹痛
症状5:下 痢
症状6:便 秘
症状7:腰 痛
症状8:発 熱
症状9:倦怠感・疲労感
参考文献
索 引
内容説明
「救急車を呼ぶべきだ!」「病院に行ったほうがいいですよ」「OTC薬を使って様子をみましょう」。薬剤師が適切な医療判断(トリアージ)を行うために必須の臨床技能を解説。全身の観察によって患者が示す非言語的情報を見抜く視診技能、バイタルサインを論理的に解釈する能力、患者や家族から十分な情報を引き出す問診技能が身に付く。
目次
第1章 全身状態の評価(全身状態;バイタルサインの系統的解釈 ほか)
第2章 トリアージのための問診法(薬剤師が行う問診とは;薬剤師のための問診法:OTC‐Questionルール ほか)
第3章 トリアージの実際(薬局におけるトリアージ;在宅診療におけるトリアージ)
第4章 主要な症状(頭痛;咽頭痛;咳・痰;腹痛 ほか)
著者等紹介
佐仲雅樹[サナカマサキ]
城西国際大学薬学部臨床医学研究室教授。東邦大学医療センター大森病院総合診療科非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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dr.noguchi
葛宮詠